20190723

柳生博さんと、八ヶ岳倶楽部 2019年の100日記,

柳生博さんのご相伴にあずかりました。ありがたくワインを一献(二献、三献…!)おつまみに、ニホンミツバチの蜂蜜ラスク。「このニホンミツバチはねぇ、八ヶ岳倶楽部の宝です。本当に、可愛らしい。西洋ミツバチよりも少し身体が小さくてね…」柳生さん自らハシゴを登ってミツバチの巣箱をのぞいて、ニコニコとハチを見つめていたり。心から愛おしそうに嬉しそうに何度も「かわいいだろう」とおっしゃるのを聞いていたら、私もだんだん、ブンブン飛んでるハチが可愛く思えてきました。

バランスのとれた良い環境にしか暮らさないらしいニホンミツバチ。初めて八ヶ岳倶楽部の雑木林に来てくれた時は、「本当に嬉しかったなぁ!」その日はご家族で乾杯したそう。「あれは嬉しかったねぇ。いい森になっているよとミツバチに認められたようなね、そんな気持ちになったよ。」

柳生さんご家族とその仲間たちが手入れしている雑木林、もともとは鬱蒼とした針葉樹林、(林業のために人が1種類の木だけを植えた森)。過密に植えられたまま放置されていたそのあたり一帯は真っ暗で、とても静かな森だったらしい。「暗く静かな森」を「生き物がいっぱいの明るく賑やかな森にしたい」と40年以上。

木を切り、新たな木を植え、又は新たな木が生えてくるのを待ち、枝を落とし林床に光を入れて…。木漏れ日が届けば山野草が根付き、花が咲く。多様な植物が生あることで、多様な生き物がやってくる。小鳥がさえずり、ニホンミツバチもやってきた。私が訪れた雑木林は、小鳥の鳴き声賑やかで、ヤマアジサイの花や山野草の花咲く色鮮やかな明るい場所だった。森の話を聞いて森を歩くとちょっと感動しちゃいます。つまりね、生き物地球紀行だよ。

柳生博さんは、俳優さんで、クイズ番組の司会者であったり(100万円クイズハンター)、「生きもの地球紀行」のナレーションを担当していた方。つまり芸能人なのだけど、一般人な私にも気さくにお喋りしてくれました。でもそれは、私にだけ特別なわけではなくて。八ヶ岳倶楽部で働く若いこにも、声かけ一緒に飲んだりお喋りしたりするそう。パパさん、と呼ばれて慕われていた。柳生さんは、倶楽部に出入りする作家さんや音楽家さんも、お客さん達も、みんなに声をかけている。ここに出入りするみんなが、「ゆるやかな、大きな家族」なんだそうだ。ニホンミツバチも、小鳥も含めて。

(生き物地球紀行は子どもの頃大好きでよく見ていたテレビ番組。うちでは特に、弟がかじりつくようにみていて、私もつられた。おかげで、柳生さんの声は、すごく聞き馴染んだ声のような気がします。その声で「ゆるかな家族」の話を聞くと、なんだかジンとしてしまいます。)

柳生博さんがワインを飲んで気持ちよくお話されている間、息子さんで八ヶ岳倶楽部の代表取締役の宗助さんはあちこち動き回っておられました。木々を見て回ったり、ギャラリーの展示の配置を変えていたりと忙しそう。柳生博さんだけでなく、宗助さんや、スタッフさんや、お客さん、たくさんの人と生き物と植物が一緒に作っている世界観、ちょっとけっこうとても感動的でした。

という絵を描かせてもらいます。光栄です。雑誌「八ヶ岳DAYS」お楽しみに。 





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