20210227

10年1000冊

2010年12月17日より読書記録をつけ始めて10年

2020年12月16日の時点で1000冊の記録がたまりました。


26歳から36歳までの間に読んだ本のリストを改めて見直してみました。

「10年くらい読書記録をつけてみたら、何か面白い発見があるかもしれない!」と期待して記録を続けてみましたが、想像していたような大きな発見は特にありませんでした。もう10年続けてみようかと思います。


小さな気づきは、いくつか。

1 むかし(小中高校生の頃)あんなに好きだった小説(何巻にもわたる長編小説、歴史小説など)をこの10年でほとんど読んでいないことに、自分で驚きました。物語を楽しむ心の余裕がなかったのかしら…と想像するとちょっと寂しいですね。実際余裕がなかったな、と感じています。次の10年では「物語の世界に遊ぶ」時間も取れるといいなぁと思います。

2 この10年で読んだ本は随筆や実用書が多くみられます。大学院での勉強で使った本には、建築の本と合わせて、環境問題について自然科学の分野の本も。仕事をするようになってからは、リサーチ用に都度プロジェクト内容。クライアントさんの愛読書を読むようにしていたり、クライアントになりそうな方の愛読書を読んだおいたり(お仕事をいただくための営業活動の一環としての読書ですね)。読んだ本のリストからも「現実の世界を必死に生きていた」感をヒシヒシと感じます。

3 詩。読んだ本リストに度々登場するのが、様々な人物による詩集です。直接的に学校の勉強や仕事の役に立つわけではないかもしれない詩ですが、キリキリ舞の毎日の中で、きっと詩が必要だったのでしょうかね。

4 何回も読み返している本の存在。ほんの数冊です。

「茶の本 The Book of Tea (日英対訳)」 岡倉 天心 (著), (対訳本:2008) (原著1906)

「環境倫理学」鬼頭 秀一/ 福永 真弓 (編) (2009)

「センス・オブ・ワンダー」レイチェル・L. カーソン (著), (1996)

「エレファントム 象はなぜ遠い記憶を語るのか」ライアル・ワトソン (著), (2009)

「暇と退屈の倫理学」 國分功一郎(著),(2011)

「恋文物語」 池内 紀 (著), (1994)

「デザイナーは喧嘩師であれ―四句分別デザイン特論」川崎 和男,(1999)

「エッシャーの宇宙」  ブルーノ・エルンスト (著), (1983)

「女性の品格」 坂東 眞理子 (著),(2006)

「遠い太鼓」村上 春樹 (著),(1993)

「砂の本」ボルヘス (著),(1975)

「生物と無生物のあいだ 」福岡 伸一, (2007)

詩は、茨木のり子さんの詩を読む機会が多いようです。


*「読書メーター」というサービスを使っています。記録をつけはじめた前半は、リトルプレスや自費出版の書籍などの登録の仕方がわからず、それらの記録が抜け落ちています。ですから、実際には、1000+α冊です。

*こんなふうに読書記録をつけ見返せるのも、「読書メーター」のおかげです。「読書メーター」の管理運営を続けてくださっている方に、感謝をしています。ありがとうございます。ぜひまた次の10年も続けたいので、どうぞよろしくお願いします。



 次の10年、36歳から46歳ではどんな本に出会えるのでしょうねぇ。楽しみです。できることならば、次の10年は、本を生み出す側の人になりたいです。