20090413

Letter to Kenya. / ケニヤにおくる手紙。届けイメージ

遠くアフリカの大地へ 
KENYAの少年JHONに手紙をおくった。 

JHONは今一緒に暮らしているハウスメイトのJaredの義理の息子… 
義理の…ていう言葉は違うか、なんていうのが適切なのかな…。 
Jaredは、親のいないJHONを経済的な面で支えてる、足長おじさん。 

私がKENYAとJHONの話を聞かせてって、しゅっちゅうせがんでいたら 
Jaredは私にJHONから届いたハガキや手紙を見せてくれた。 
鉛筆の黒だけで描かれた絵。ボール、車、家、友達。 
くしゃくしゃっとかたいだアルファベットの文字。 
好きな教科は、数学。 
かとおもったら、次の手紙では好きな教科がスワヒリ語になってる。 
ふんふん。**君が大親友なのね…、 
サッカーをして遊ぶようになったのね…。 
あ、背が伸びてる!伸びてる伸びてる!! 
手紙を見ていると、一人の子供の成長を見てるようで、すごく楽しい。 
すごく、楽しい。 

どれくらいの頻度で返事を書いてるの? 
って聞いたら。Neverって。 
Never!? 
「忙しくて、手紙を書く時間がないんだよ…」 
そうだ。確かに彼はめっちゃくちゃ忙しく日々を過ごしている。 
そうかぁ…手紙を書く暇がないのかぁ… 

JHONは、このオーストラリアの「足長おじさん」についてどう思ってるんだろう。 
まだ小さい子供だから、もしかして、よく分かってないんじゃないだろうか。 
きっと、学校の先生か、援助団体のひとか、大人に 
「この人があなたをサポートしてくれてるから、感謝しなさい。手紙を書きなさい」 
って言われて、よくわからないまま手紙を書いてるんじゃないだろうか。 
「遠くはなれた場所にいるだれかが、あなたのことを気にかけて、想っている」 
って、ちゃんと感じているだろうか。 
うまく言えないけど、イメージとか感じることとかって大事で…。 

彼の送る資金はたしかに、JHONを助けているんだろう。 
Jaredは今自分にできることを、自分にできる範囲で精一杯している。 
やっぱり私は、そういうところを尊敬するわけで… 
じゃぁ私は?私にはなにができるんだろう。 


Jaredを通じてJHONという少年を知ったのも何かの縁。 
間接的に、私は彼の人生に関わることができる。 
この出会いはきっと、なにか意味があるに違いない。 
きっと私にはなにかすべきことがあるはずだ。 
全ての出会いや出来事には意味があると信じているし 
意味があるものにしたいと思う。 

さて、Jaredはお金を送れるけど、時間がない。 
私は、お金はないけど… 

「私、かわりに手紙を書いてもいい?」 
「Sure! Why not!?」 




JHONへ、こんにちは。 
いつも、素敵な絵の手紙を送ってくれてありがとう。 
Jaredは忙しくて返事がかけないけど、いつもあなたのことを考えているよ。 
この手紙は忙しいJaredにかわって、友達の真子が書いているよ。 
・ 
・ 
・ 
なるべく分かりやすい、短い英語で手紙を書きながら、 
なんとなく違和感…。 
小学校低学年。 
言葉も大事だけど、もっと大事なのはイメージだ。 


アフリカに暮らす少年へ 
どんなイメージを伝えよう。 
なにを伝えよう。 

未来がある子供には、世界は美しいと伝えたい。 
未来に夢を持って欲しいし、きらきら笑ってて欲しい。 








手紙は二部構成になった。「手紙」と「メッセージ」だ。 
それから、私がタスマニアのこの家で暮らすうちは何度も手紙を送ることにした。 
伝えたいイメージはたくさんある。でも、一度であれこれ伝えない。 
シンプルに、やわらかく、かるい感じでふわっと届けるメッセージを重ねていこう。 

JHONは学校で英語の授業があるらしいから英語で手紙を書くことにしたのだが、 
それをみてたJaredが、スワヒリ語に手紙を翻訳することをすすめてきた。 
JHONの母国語、第一言語はスワヒリ語だから、 
伝えたいことがあるなら、第一言語を使った方が効果的じゃないのか、と。 
そのとおりだな、と思った。 
うん。英語とスワヒリ語と両方で手紙を書こう 

私はてっきり、私が英語で書いた文章をJaredが翻訳してくれると思ったのだが 
…彼はそんなに甘くない(笑) 
「スワヒリ語–英語」の辞書を貸してくれた。 
「え?私、自分でスワヒリ語で手紙書くの?」 
「Try!」 
でも、辞書で単語分かっても、私スワヒリ語の文法知らないよ…っていったら 
スワヒリ語の文法は英語とほとんど同じだよっていいながら 
「セルフスタディスワヒリ語」って本を貸してくれた(笑) 

はじめてスワヒリ語で手紙を書いた。 
私が書いたあと、Jaredが、そのスワヒリ語が正しいのかチェックしてくれた。 
いっぱい訂正された。文法同じっていったのに、やっぱりちょっと違うじゃない… 
そのあと、より自然なスワヒリ語にする為にって、 
KENYAに住むJaredの友達(同じ年くらい)にチェックをお願いした。 
またいっぱい訂正された。 
そうして、二重チェックを通り抜けて一通の手紙が完成した。 

私の、人生初めてのスワヒリ語の手紙。 
私の、人生初めてのアフリカへの手紙。 



アフリカ、ケニア、ナダビビ地区の少年JHONへ 届けイメージ 

知ってる?世界は美しいのよ。それにとっても楽しいの。 











Jhon! Jambo! Una endeleaje? 
Jared anaishi pamoja na marafiki. 
German, Pakistani, Malaysian, and Japanese. 
Tuko marafiki. 
Kwa hakika Yohana, we ni rafiki yetu. 
Tuna kutakia furaha. 
Upendo na Aman. 

Je wajua? 
Tunaishi duniani. 
Tunaishi kwenye ulim wenga uleule, Dunia!! 

Tu marefiki. Una o marefiki. ulimwenguni kete. 

Upendo na Aman. 
Jared marefiki Masako. 








Jhon!! Hello! How are you? 
Jared lives with "Friends" 
German, Pakistani, Malaysian, and Japanese. 
We are friends. Of course Jhon, you are friend! 
We wish your happiness. 

Do you know? 
We live on the Earth. 
We live on same Planet. 
The Earth. 

We are friends. 
You have friends all over the world! 

Love and Peace 
Jared's friend Masako.