20100611

Under Sea Garden+off-shore wind energy generation firm/Phuket

My idea ended up in this shape.
そうしてうまれた かたち が こちら 


The building is covered by two "Shells". 
It is placed on the sea.
二枚の貝殻のようなものに覆われた たてものを 
すとんと半分 水に沈めるように 海に配置 



Let's move on to detail.

First of all, please look at the summary of site data below.
さてもうすこし詳しく説明 

まずはこの土地について簡単にまとめた下の図を見て下さい。



This building is located in tropical climate; hot and humid.

The solar rays are extremely strong.
We need to block the direct rays of the sun.
熱帯性気候のタイ、プーケットに位置する この たてもの 
くせ者なのが、強い直射日光。 
この地で心地よく過ごすには直射日光を遮る必要がある。 

The important role of the southern shell is blocking the direct rays.

Blocking the direct rays could avoid sharp rise in temperature. 
Then, the energy use for cooling would be reduced.
It is very simple.
直射日光を避けることで 
室内の気温が上がりすぎるのを防ぐこともできる。 
冷房代節約(エネルギーの面からも経済の面からも)。 
はい、とってもシンプル。 
南側に位置するシェルは、日射しを遮る為に存在しています。 


Could you imagine very hot and sultry day?

What do you do to make yourself comfortable on muggy day? 
Let me think....
In that case,  I would fan myself. 
When we can feel a lovely cool breeze, we might be able to be happier.
Don't you think so?
熱帯性気候…ということは、熱いだけじゃない、湿気もすごい。 
むしむし むしあつい 
むしあついなか、気持ちよく過ごすにはどうしたらいい? 
むしあつい季節、あなたはどうやって自分をここちよくする? 
えーーーっと… 
わたしの場合… 
うちわでパタパタ扇いで、自分に風をおくります。 
風があれば、蒸し暑い中、ちょこっとだけ きぶんよくなる 

Breeze, wind
風 

このロケーション、風の吹き方には強い偏りがある 
モンスーンの影響のある強い風が日中南西から北東に向かって吹きます 
夜になると風の向きは真逆に 
陸からの陸風が北東から南西に向かって 

北側のシェルは北東側に集中して大きな窓がもうけてあります 
北東から風のふく夜中は 窓をあけはなしていれば自然と 
心地よい風がたてものじゅうを吹き抜けます 
それが夜 
じゃあ昼はどうしよう 

昼の風の為に南西側に窓を…もうけてしまったら 
強い直射日光も一緒にとりこんでしまう。 
せっかく風が通り抜けても、太陽にカンカンに照らされちゃやってられない。 

勢いのある強い(強すぎる)南西からの海風… 

提案。 
強い海風は間接的に取り込んでみませんか? 

北側シェルの北西よりの壁の窓は北東向きのぶぶんよりも窓がちいさくできている 
これ、風をつかまえる 翼のような 壁 になる 
ウィンドウィングウォールWind Wing Wall 
っていう名前の。 


強い海風はこの壁に一度ぶちあたりそのまま壁にそって室内へ 
日中は日射しを避けながら、こうやって風をとりこんで 
室内を快適に保ちます。 



二枚の貝殻の内側には四本のチューブが存在しています。 

オレンジと水色と紺色の三色。 
それぞれ違う性格をもっています 

橙色のチューブは 空気の流れの為のチューブ 
水色のチューブは 人の流れの為のチューブ 
紺色のチューブは 水の流れの為のチューブ




風の流れ と 水の流れと 人の流れ 

三つの流れが この たてものを かたちづくっています 






風の流れ、空気のうごきについて 

左側、一枚目の写真、Section B-B'をみてください。 
二つ並んだ図の、左側が「アクティブシステム」を説明する図で 
右側が「パッシブシステム」を説明する図になっています。 
この建築は「アクティブシステム」と「パッシブシステム」の両方を 
バランスよく取り入れ「ミクスドシステム」によって調整する 
「ハイブリッドシステム」として機能しています。 

むーーーなんのこっちゃい と思ったひともいるかと思います 
ちゃんと、いっこづつ、説明していきたいと思います。 





まずはパッシブシステム 
「Passive System」とかかれた右側の、 
青とオレンジのグラデーション図に注目! 

高くそびえるのが北東側のシェル、一段下がっているのが南側のシェル 
まんなかを突き抜けるのが、空気の流れのためのチューブ、Air Shaft 。 
横線は床。 
白く四角くぬけているところが、ガラスでおおわれた、完全な「室内」 
青とオレンジのグラデーションがみえる部分は 
壁の内側、たてものの内側だけど 
外の空気とそのままつながっている「半分内部、半分外部」な空間。 

さぁさて、この建築内、とことん空気を流したい。 
よどませたくはない。 

「パッシブシステム」による「Air Flow」というのは 
要するに機械等を用いずに 
自然のしくみ と かたち を利用して 
自然に空気を流す 「自然換気」のことをさします。 

どういうことか。 


まずは一番シンプルなところから、 
「窓を開ける」ことです。 

前回の日記で書いたように  
夜 
北東から南西に向けて吹く風は 
北東側のシェルに大きくとられた窓をあけることで 建築内に取り入れます。 
その風をしめしているのが、壁の横から 侵入している矢印→ 

そうして得たFresh Air、新鮮な空気は 
部屋の中を通り抜ける中で 
人の吐き出した二酸化炭素、それから体温やパソコン等家電からの熱で 
フレッシュじゃなくなっていくので 
それはためこまずに外へ流しましょう。 
換気はたいせつ。 
左から右へ。 
オレンジのあったかくなった空気が矢印→のように「室内」から「半室内」へ 
吐き出されます。 
さぁ、この吐き出された空気はどうするか。 
南側には大きなまどがありませんね。 
でも大丈夫 




空気の流れその2 

温度の性質を利用します。 
とかなんとかいったって、これいたってシンプル。 
小学生の、理科のレベル。 

「あたたかい空気は 上にあがる」 

南側、右側の壁は日中、太陽に照らされることで熱を持ちます。 
したがって、壁のすぐ内側、「半分内部」の空気もあたたまってしまいます。 
あたたまった空気はどうなるか。 
上に上にたちのぼっていきます。 
空気が上に立ち上った、ということは何がおこるかというと 
その上に立ち上ってしまった空気のかわりに、 
別の空気がどこかから流れ込んでくるはずです。 
この建築のばあい、南側、空気は海に近い下側から流れ込んできます。 

ということで、まぁ、結果的に 
日中、この建築内部では、下から上へと吹き抜ける空気の流れが「自然と」 
うまれるわけです。 






三つ目 

雨が降ったとき窓が開けられないから 
そのときの空気のながれも考えておかなくっちゃこまっちゃうよね 
と、いうことで、ついに登場まんなかのエアシャフト。 
新鮮な空気を取り込んでそれを建築内部から各階の部屋に供給。 

ポイント。 
このエアシャフト下部はそのまま、庭園につながっています 

と いうことは 
このエアシャフト下部ではいつも 
植物達が新鮮な、酸素たっぷりの空気をうみだしてくれている 
と、いうわけ。 

雨降りで、窓が開けられないそんなときは 
「エアシャフトについている窓」をあけましょう。 
新鮮な空気を手に入れることができますよ。 
と 



これらのしくみを 
「パッシブシステム」とよぶわけです。 
何の機械もエネルギーも使わないで 風の流れをうみだすんです。 











パッシブシステム、自然換気だけで話がすんだら、簡単です。 
エネルギーも使わないし、なんて素敵なことなんでしょう! 

でも、こちら熱帯性気候、蒸し暑いトロピカルなエリア 
何世代もこの土地に生まれ住んでいる地元民ならまだしも 
違うエリアの海外からこの地を訪れた観光客が 
自然換気だけの室内で心地よく過ごせるでしょうか? 
私はそれ、ちょっと無茶なんじゃないかな と思います。 
快適な空間過ごすことになれてしまった軟弱な(!?)先進国の現代人 
働き詰めの日々の合間にとれた休日に南の島でバカンス、 
どうして彼らが、冷房、空調完備のホテルを選ばないことがありましょうか。 
肚のすわったエコロジストか、若くて元気なバックパッカー以外 
冷房のない部屋で長時間過ごすことを選ぶ人は なかなかいないと思うんです。 

この建築では 
「できれば自然換気だけでここちよく過ごしてね」をモットーにしてますが 
「エアーコンディショナーをつかいたかったらその用意もしてますよ」 
というオプションもついています。 

さて、エアコンをつかうとなったらこれつまり 
電気を使わなくっちゃいけないということ。 
お金もかかる。 
(ちなみに日本のビルのランニングエナジーの40%は空調なんですって!) 
エネルギーの使いすぎは環境の持続性について考えるとよろしくない。 
なるべく効率のよい方法を考えないといけない。 

さて、どうしよう 










問題整理 

1)暑すぎる → 気温を下げたい 
2)湿気が多すぎる → 湿気をとりたい 


お!! 
いけるじゃん。 






はい。提案です 
建築全体をとりまとめる、ひとつの空調設備の提案です 





図を見て下さい 



まずは外部から空気を取り込みます 
Humid & Hot Air 湿気てて暑い空気ですね 
これらをファンを使って一気に下の階まで送ります。 
下の階、は 海底にある為 ひんやりと冷たい。 
この「海の冷たさ」を利用しながらのクーリングです。 
エネルギーの節約。 

空気を冷やすと なにがおきるか 
空気は湿気をあまり含んでいられなくなります。 
海底で一気に思いきり空気をひやすことで 
空気中の湿気をまとめて水にしてしまいます。 
ぎゅっとぎゅぎゅっと濡れ布巾をしぼるように 
空気から湿気を搾り取ります。 
しぼりとった水は階下のWater Tankへおくり 
乾いた冷たい空気はチューブ内のダクトを通じて各階へ送られます。 

これがアクティブシステム。 








なかにいる人は選べるわけです。 
アクティブシステムによる、乾いた冷たい空気を取り込むか 
パッシブシステムによるフレッシュな空気を取り込むか。 

この、チョイスがありますよ、 という仕組みを 
ハイブリッドシステム というわけです。 

















あとは…水の流れのことと 人の流れのことだけど… 今回は説明省略。 
水についての図はのせておきました。 
レインシーズンとドライシーズンの2パターンです














20100610

Under Sea Garden+off-shore wind energy generation firm/Phuket



This is my design proposal.


Design Exegesis 

This proposition is to develop an energy generation firm and tourist attraction at Phuket, which will have many flow on benefits, from an economic point of view, it may be necessary to advance tourism industry, as it plays a major role in the countries economy. 

“Under sea garden” in this building is expected to attract more and more people, as Phuket has a great water view and lot of diving spots. The building is designed to provide many beautiful areas, which allows the occupants to relax. 

Since 1980’ the tourist industry has grown dramatically, and at the same time tourists have disturbed local people’s traditional life. For social sustainability, it is necessity to consider and respect local life. 

This plan suggests separating “Tourism area” from “local residential area”. 
This building invites people off shore. Transporting tourists to the beauty point on an ocean liner, bypassing the sea gypsy village and preserving their way of life 

For human comfort, the building has to solve some climate problems. 
Tropical Climate is sometimes too hot and humid for someone coming from other areas. Cooling and dehumidification is required and at the same time, the environment needs to be considered and there must be an energy reduction in consumption. 

As the amount of people increase so does the demand for energy. There is a need to sustainably supply energy. This plan proposes an “off-shore wind energy generation firm” due to it is clean energy and the strong wind in Phuket. Solar radiation can also be used to generate energy. 

This building is influenced by three main flows with different characteristics; air flow, water flow and occupant movement.



(to be continue...)




タイランドのプーケットに新しい観光名所、”Under Sea Garden/ 海底庭園”、兼 発電施設の提案です。このプロジェクトによって様々な良い効果がもたらされることが期待されます。 

観光業がタイランドの主要産業のひとつととなっています。観光業の発展が経済的な面でこの国を豊かにするのではないでしょうか。美しい海底環境を持つプーケットにうまれる”Under Sea Garden/ 海底庭園” が、新しい観光名所として、人々を惹きつけることを期待します。色とりどりの熱帯魚や珊瑚と、南国の植物の織り成す風景の中で、訪れた人々はリラックスした時間を過ごすことができます。 

しかし、タイランドの観光産業は1980年代より急速な成長を遂げた一方で、地域の人々の伝統的な暮らしを擾乱してきました。社会的なサスティナビリティの面から考えると、地域の人々の暮らしに尊敬の念を払い十分に考慮する必要があります。このプロジェクトでは、地域の人々の生活エリアと観光エリアの線引きを提案します。海上に拠点するこの建物は人々をオフショアへといざないます。海底庭園を中継地点にナイハーンビーチ、プロムテップ岬からダイビングスポットと観光名所から観光名所へ、伝統的な暮らしをしているシージプシーの村を避け、海上の交通網をつかって観光客は移動することになります。 

人々が快適で過ごす為には、いくつかの気候の問題を解決する必要があります。熱帯性気候は、他の気候エリアから訪れた人々にとっては気温、湿度が高すぎます。冷房と除湿、換気が重要となります。一方で環境的サスティナビリティを考慮して、エネルギー消費量を抑える必要もあります。この建築では、エネルギーの使用を最大限抑え、効率よく冷房、除湿、換気を行うため、アクティブシステムとパッシブシステムを取り入れたハイブリッドシステムを用いることを考えました。

またタイランドの人口の増加、観光客の増加が見込まれることから、エネルギー需要の増加も予想されます。このプロジェクトでは、環境への負荷の少ないクリーンな発電方法である海上風力発電所を、モンスーンの影響を受け強い風のふくプーケット西南側の沖に設置することを提案します。また建築の南側スキンは太陽光をもちいたコジェネレーションシステムの機能をそなえ、熱源と電源を同時に供給することができます。目標としては建築に必要なエネルギーを100%供給し、残りはプーケット本島におくられプーケットタウンの人々の電力を支えることです。非常事態にはプーケット本島から電力を送り返してもらうようバックアップ体制も整えます。 


さて、この建築は三つの違った性格を持つ「流れ」を考えて設計されています。風の流れ、水の流れ、人の流れ、それぞれ違った機能を持つチューブが建築全体を貫いています。(続く) 



http://www.facebook.com/album.php?aid=30343&id=150972124948218