20190415

俵屋旅館 2019年の100日記,


京都、俵屋旅館さん。

Beauty is a silent eloquence. TAWARAYA Ryokan has breathtaking views on every single corner. I appreciate my husband to take me here where he stayed and impressed a 5years ago. My husband and I travelled to Kyoto together for staying at one of the finest hotel inJapan in April 2019.

ハッと息をのみ、時が止まったかのように立ち尽くしてしまう…そんな美しい光景があちらこちらにありまして、身に余るような贅沢な時間を堪能させていただきました。夫に感謝。俵屋旅館さんにも心から感謝です。

五年前に俵屋旅館さんに宿泊し感動したという夫。どんなに素晴らしい宿なのか話し聞かせてくれていました。夫の「きっと真子ちゃん好きだと思う。仕事(絵や創作活動)にもきっと役に立つよ。」との言葉に背中を押され、少し背伸びして、宿泊しました。この一年、結婚式や新婚旅行とずいぶん贅沢してしまったから、これ以上は…と少し躊躇するきもちもありましたが、帰宅した今、本当に行ってよかったなと思っています。こんなに純粋に、ただただ美しい世界に身体を浸せる機会、人生に、なかなかない気がします。これから先、何度も思い出すことでしょう。いつか、自分の身の丈を俵屋旅館さんに合わせて、また訪れる機会がありますように…。




京都、俵屋旅館さん。お部屋に到着すると、お茶が運ばれてきました。竹筒にはひんやり冷えたわらび餅。楓の間。名前通り、楓を眺める為のようなお部屋です。瑞々しい新緑の楓の葉にまず目を奪われたあと、ふと目をうつすと、床の間に、ぽぅぽぅっとさしこまれたピンク色。床の間に生けられたお花と、掛け軸に描かれた花と。顔がほころびました。

着物を選ぶ時は季節を少し先取りするのが粋なもの、と教わりました。例えば、春に桜の柄を着るのなら、開花前に。満開の桜の時期に、どうしても桜を選ぶならば葉桜の柄を。それならば、桜も散りはじめ、葉桜の季節の今時分にはどんな着物を着るのがしっくりくるのかしら…。俵屋旅館さんに泊まるにあたり、着物選びも真剣に悩みました。ちょっといいお宿に泊まるのだから、と少し緊張していたのです。
初夏に向かう爽やかな風、青く澄む空をイメージして青い着物に白銀の帯、煌めき揺れる銀の髪かざり。ここまで選んだあとで少し迷ったのは、帯揚げと帯締めの色。「初夏イメージを貫くなら若葉の黄緑、それではちょっと先走りすぎかしら、春の気配も少し纏いたいから菜の花の黄色かな、いやそれとも思い切り今の季節ど真ん中の散る桜のピンクでもいいかな…。」ブツブツひとりごと言いながら、辿り着いた先がピンク色でした。淡いピンク色で桜を思わせる帯締め。帯揚げは少し濃いめ薊のようなピンク色。

と悩んで選んだ着物のピンク色と同じ色が、お部屋のさし色として床の間にあったので、とても嬉しくなりました。それまでの緊張感がほぐれた瞬間でした。

掛け軸の絵は、「薊と蝶」。日本画家の望月玉成さんの手によるものだそうで、可愛らしくも上品で落ち着いた第一印象。ただしよく見ると、茎のラインはけっこう大胆で、力強い野性味があります。円の中の余白との絶妙なバランス感に感服です。表装の色合いと素材感も相まって、麗らかな春ののどかな空気を漂わせております。自分が描くつもりで改めてしげしげと眺めてみると、(私だったらここはこうしてしまうな、でもダイナミックにこうするとこっちが生きるなとか)、やっぱり、「うん、素晴らしいなぁいい絵だなぁっ、勉強になります」と頭を下げたい気持ちでした。

他のお部屋(他の方が宿泊されているお部屋)に飾られている絵について、作者一覧と作品名まとめたものがお部屋に置いてありましたが、美術館で見かけるお名前が記されておりました。なんとまぁ!他のお部屋を全部歩いて見てまわりたい気持ちです。それにしても、美術館の白い壁に飾られガラスケース越しに見ることを思えば…なんて良い鑑賞スタイル。こんなに間近に、自然光のもとで、お花と一緒に見られること。お茶をいただきながら眺められるって幸せなことです。なんて贅沢な。

絵がすっと部屋に馴染むようかけられていて、ささやかに生けられた床の間のお花と並んで、柔らかいピンク色で迎えてくれました。そして同じくピンク色を帯に少しさせたことで、とても嬉しい旅館時間のはじまりとなりました。

そうそう、今回の着物はレンタルです。たくさんの種類の中から着物や帯や小物を選ぶことができてとても楽しかったです。(自分でこれだけの種類を持つのはなかなか大変だもの…)。ピアスだけ持ち込み。 filetbijou さんのオーダーメイド(結婚式のサリーに合わせる用に作ってもらったもの)です。着物と合わせるのも新鮮で。(ピアス褒めてもらいましたよー蔵藤さん。!) 


たくさんスケッチしました。
私 (makopenandpaper )にとって「描くこと」は「記憶する」ための手段でもあります。心惹かれた「かたち」や「線」を追いかけて、目で取り込み、手に送って、紙の上に落とす。一度描いたものは、自分の記憶の引き出しに一旦スッと仕舞われて、手を動かせば、その記憶のかたちや線を引き出せます。

俵屋旅館さんはインスピレーションの宝庫で、覚えておきたいもの、描きとめたいものがたくさん。描くことで気がつくことも、感心させられることもしばしば。描きながら、気がつきました…このごろは依頼された絵を描き出す(アウトプット)ことが多くて、インプットする為の絵が少なくなっていたなぁと。出涸らしみたいにくたびれかかっているかもしれない。なるべくたくさんの美しい線やバランスを手に覚えさせてあげたいな…と思っています。俵屋旅館さん滞在は、とてもいいキッカケでした。


江戸時代に創業されてから、俵屋旅館さんに泊まったお客さん達…岩倉具視、伊藤博文、犬飼首相など日本を動かしたお方から、スウェーデン国王のカール16世はじめ国賓の方々、映画監督のヒッチコックにスピルバーグ、科学者のオッペンハイマー。スティーブ・ショブズは自伝でお気に入りの旅館として紹介するくらいで、日本滞在時には定宿としていたそうだ。音楽の世界のことはよく分からないけれど名前のメモをさせてもらうと作曲家のレナード・バーンスタイン、バイオリニストのアイザック・スターン。俵屋旅館さんの何がそこまで人々を惹きつけるのか。

“At Tawaraya, its design is essential to the experience of the inn: this suite is Japanese culture in miniature. Nature, light, art, texture, softness,framing, quiet, order ー“ “Tawaraya is owned by Toshi Satow, who who is the 11th generation of her family to take charge of the inn. 
The oldest wings of the present Tawaraya date 1788, and Mrs. Satow, whose late husband, Earnest Satow, was a Professor of Kyoto City University of arts, continues to acquire art objects and furniture to embellish an established that hardly needs embellishment, but she feels nannot be allowed to remain static. ・
And this, perhaps, is the essential thing about Tawaraya, as about Japan: it embraces history by allowing itself to be modern. Tawaraya is not a museum, and it is not a naked-believe excursion into the Japan of old; it is a living demonstration of the viability of traditional Japanese architecture and traditional Japanese in keeping “

建築批評家のポール・ゴールドバーガーさんがニューヨーク・タイムズ・マガジン(1995)で書いた言葉によると「俵屋に泊まるという体験においては、デザインというものは欠くことのできないものである。自然、光、芸術、柔和さ、肌理、枠組、静寂、秩序ー」「俵屋とは、外界の混沌に対峙する内面の静穏の隠喩であるのだ。」 俵屋さんは創業以降ずっと美術品や調度品を揃え続け、改装や増築も重ねているらしい。「伝統的な日本の調度で美しく整えられているが、時にはデンマークのモダン・デザインの椅子さえ採り入れられている。」十一代目の女将さん佐藤年さんの夫Y.アーネスト・サトウさんは京都市立芸術大学に教授であり、音楽評論家で写真家でもあるそうだ。 ・
「俵屋は美術館ではない。そしてまた見せかけばかりの古き日本を演出しているわけでもない。」「私たちを過去に連れて行ってくれるのではなく、過去を現在に引き寄せ、それらを調和させる-これこそが俵屋が私たちに与える最大のものなのである。」

“Tawaraya’s greatest gift is not that it brings the past -it is that brings the past and the present into flawless harmony. - Paul Goldberger, The New York Times Magazine 1995”


積み重なった時間、訪れた人がどう過ごしたのか想像するのもまた一興。






京都、俵屋旅館さん。

6:30ごろ目覚め、雪見障子をサッとあげ、雪ではなく新緑の楓を鑑賞。ドアの前に置いてくれてあった新聞を取り込んだタイミングで、運ばれてきました。

目覚めのヨーグルト。ツンツンとツノが生えてるようなグラスは「サンゴタンブラー」という名前。お土産にひとつ買って帰ることにしました。実はお家にひとつ、もう既にあるんです。5年前に夫が俵屋旅館さんに宿泊した時に自分自身へのお土産として買ったそうです。これで2つ揃いました。ツノハウスにぴったりなグラス。



20190412

八十二銀行デビットカード 2019年の100日記,


「82Debit」
八十二銀行のデビットカード、2枚、描かせてもらいました。



詳しくは、WEBサイトか、お近くの八十二銀行さんでご確認くださいね。皆さんのお財布の中に私の絵を入れて持ち運んでもらえるかもしれない…ドキドキ。

20190404

「白浜ビーチパーク」オープン! 2019年の100日記,


宮城県石巻市に「白浜ビーチパーク」オープン!おめでとうございます。(テレビニューに、私が描かせてもらった看板も映っているよーと連絡を受けましたので嬉しくて、シェアします。見てみてね!)

白浜で個人的にお気に入りなのはコマイヌさん。白浜には「ビール神社」なる神社があり、社屋は流されてしまったままになっているけれど、コマイヌはそこに居て、よく近寄ってみますと、そのコマイヌ達の表情がなんとも可愛らしいのです。きもちよーく酔っ払っている風で、フニャッと笑っているの。必見です。

この神社のある土地に生まれ育ったからか、地元のかたはビール好きが多いみたいで、乾杯フェスだとかビール飲みイベントも度々いひらかれているみたい。

コマイヌさんのお顔拝みながらビールをちょこっといただいてまったり楽しみに…私も行きたいな!


20190402

帽子デザイナー 2019年の100日記,



“YUMIKO KUROIWA “ キーヴィジュアル +ロゴマーク 

ロンドン、東京などで20年以上独自のスタイルで帽子製作を続けてきた“Yumiko Kuroiwa ” さん。Peter Jones Ascot Competition  2位の アワードウィニング・帽子デザイナーです。デザインから裁縫まで一貫して行い、上質な帽子やヘッドアクセサリーをつくり続けています。 エレガントでチャーミングなデザインと、細部にまでこだわった縫製が特徴です。

帽子デザイナー糸山弓子さんに師事。
ロンドンでは、ケンジントン・アンド・チェルシー・カレッジに留学。Karen Henriksen Millinery, Yasumin Rizvi Millinery , Misa Harada Millinerynにてインターンシップ経験もあります。2015年2月には小さな帽子工房兼店舗「atelier anielica(アトリエ・アニェリカ)」をオープン。

工房が、私の長野拠点 のお隣にあることから親交がはじまりました。“Yumiko Kuroiwa” ワールドにドキドキさせられっぱなしなのです。 わたしの結婚式 #滝式森の宴 のヘッドアクセサリー、つくってもらいました。


 “Yumiko Kuroiwa ” さんのロゴマークとキーヴィジュアル描かせてもらいました。(公表が遅くなってしまいましたが、実はこれが 2019年最初のお仕事です。)ありがとうございます!