20081205

まちのデザイン屋さん

まちのパン屋さん 
まちの魚屋さん 
まちの八百屋さん 
まちのとこやさん 
まちの薬屋さん 
まちのお医者さん 

モーニングの時間には人がぎゅうぎゅうに集まる まちの喫茶店 
部活帰りの小腹を空かせた高校生がたむろしてる まちのコロッケやさん 
ちょっとお洒落気分を味わいたい女の子が集まる まちのベーカリーにカフェ 
空いた時間ができたのならつい立ち寄ってしまう まちの本屋さん 
大学生デビューを目論む純朴な男の子が慕い集う まちの古着屋さん 

それらと同じように まちのデザイン屋さん があってもいいと思う。 
もっと身近に、デザインの相談にのってくれる、まちのデザイン屋さん。 
いいと思う。あってもいい。あったらいい。 





デザインというのは、問題解決のための一つの手段  
ということができると思う。私の個人的な解釈だけども。 
「もの」「こと」に、なんらかの「かたち」を与えることで、「よい結果」をもたらす 
それが、デザインという方法だと思う。 
お医者さん(薬剤師さん?)が、患者さんを元気にするための「薬」を処方するように 
デザイナーさんは、あなたを元気にするための「かたち」を処方する。 

グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、ウェブデザイン 
エディトリアルデザイン、ランドスケープデザイン、建築のデザイン 
種類は色々あれど、根っこは同じ。 
その時々で最適な方法を選べばいと思うの。 
(どの治療法が最適なのかアドバイスしてくれる人が必要ね…) 

ちょっと困ったときに、ちょっと気になったときに 
どんな治療法、デザインが最適なのかアドバイスしてくれる人、と、 
実際に治療を行うことのできる、腕のいいお医者さん、つまりデザイナーさんが 
すごく身近にあるまちって、たぶんきっと元気なまちになる。 

そして私は、そういうタイプのデザイナーさんのことが、とっても好きです。 
「まちのデザイン屋さん」の対極にあるのは「カッコイイデザイナー」かしら 
「俺、デザイナーなんだぜ」って感じで 
イイスーツ着て、イイ車にのって颯爽と現れ、現地現場あるいは人を、ちらと一瞥して… 
て人を、否定するつもりはなくて、ただ、相性の問題。 
わたしは「まちのデザイン屋さん」が好きだし、話していて心地よいし 
豊橋というまちに合っているのも「まちのデザイン屋さん」だと思う。 




そんな「まちのデザイン屋さん」が豊橋に生れました。 
あ。「まちのデザイン工房」らしいです。 

「町並みを整備するとか、法律を変えるとか 
そういうデカイことをドカンおこなうんじゃなくても 
もっと、小さな、些細なところから、 
デザインの力で町は変えられる。」 
って本気で信じている、熱くて、人情味あふれるおにぃさんです。 
私がとても尊敬し、ほんとうに慕っているデザイナーさんです。 
大学を卒業してフリーターに身を窶した、何もできないくせに生意気な私を 
拾い上げて、育ててくれた、実に面倒見の良い方であります。 
涙もろくて、毒舌で、厳しいのに、あったかい人です。 
そんな、素敵なおにぃさんが独立をして、デザイン工房を立ち上げて一ヶ月。 
ウェブサイトが整ってきたみたいだから紹介します。 
よかったらちょっと、見てみてください。 

まちのデザイン工房「siphon- graphica(サイフォンぐらふぃか)」 
http://siphon-graphica.net/