20190323

1166backpackers 誰かの人生の方向を変えているかもしれないという話 2019年の100日記 

1166backpackers さんの看板娘(!?)のお人形。この仕草がなんとも可愛らしい。(リアル看板娘のしーちゃんによく似ている…)の記念写真

3/19から三日間、長野滞在。1166backpackersさんにお世話になりました。
滞在中、とても心地よかったです。

はじめて泊まったのは5年?いや6年くらい前でしょうか?長野に引っ越して来る前のことです。ビトケさんがお店番していて、うるおい館への道を教えてくれた時に「大きな木があって」と何度も言ってくれたのがとても印象的でした。道案内で「木」を目印に使うっていいなぁと思ったのです。そして歩くと実際に大きな木があって「おぉっ」と圧倒されたのを覚えいます。

初滞在の時にはお会い出来なかったオーナーの織絵さん。この数年間のわたしの長野生活中は大変お世話になりました。ご近所さんとして、とてもあたたかく心強い存在でした。今回の宿泊で始めて、「宿のオーナーさん×お客さん」としてお世話になりました。ほどよい距離感から、控えめに、ラウンジに集まる旅人達を見守っているオーナー。日本語や英語織り交ぜながらの会話のアシストが絶妙で、すごいなぁと思いました。私も身につけたいスキル…。



3/20 夜。大きなテーブルの端っこで、消灯時間ギリギリまで、自分のお仕事をさせてもらっておりました。オランダからの旅人は、ビール飲んでゆったり寛いでいたけれど、「good luck」と言いのこし二階へ。お客さんの誰も居なくなったラウンジで最後30分、めちゃくちゃ集中させてもらいスピードアップしてカタカタしました。やることたくさん、なかなかゴールにたどり着きません…、もっと作業続けたいところでドクターストップならぬ消灯時間23:00。おかげ様で、ある程度ヘルシーな時間(!?)で仕事を終え、健康的な生活が出来る…かも?

長野のおうちがいよいよ空っぽになりました。もうコタツもなければ、布団もないし、カーテンだってありません。ほんとうの空っぽ。眠るのに適さない場所となってしまいました。そこで近所の宿に泊まっております。あともう、ふた仕事。長野でのお仕事、打ち合わせ。



3/21 朝。

シャワー待ちの間に本と珈琲を。松浦弥太郎さんが、自身のはじめて書いたラブレターの思い出を綴るところから始まり、松浦さんが素敵な人だと感じる女性とのささやかな会話を紹介していくショートエッセイへと続く。思いのほか、しっとりした内容で、こそばゆい。手の美しい人、それも白魚のような手ではなく働き者の美しい手をした人が魅力的だという話があった。

手といえば。昨日、左手中指の爪が、剥がれかけた。ダンボール箱を解体するのに、しっかり粘着した部分を手ではがそうと奮闘していたら、爪先ひっけて力を入れてしまい、ベロンと爪が外側に沿っって、バチんと元の位置に戻った。びっくりしすぎて声も出ず。そのあとジワと滲んできた血がポタポタするので慌てて水道で洗い流した。左手でよかった、とその時は思った。ペンを持つ手には支障がないわ。この忙しいのにペンが握れなくなったらとんだ事態。左手なら大丈夫。

でも、私の予想は甘かった。パソコンのキーボードの文字を打つときに、左手の中指すごく大事だったみたい。今まで無意識に文字打っていたみたいで、ちっとも左手の重要さに気がついていなかった。申し訳ないきもちになりました。キーボード打つたびに鈍い痛みが走るので、昨日は中指使わずに文字を打っていたのでした。

不思議なことに、一晩寝て起きたら、痛みがなくなっていました。ページを捲っても、何をしても、違和感なし。「驚異の回復力」とは、夫によく言われる言葉なんですが、自分の身体の回復の早さに今回も感謝です。・・爪が剥がれかけて元に戻った手については、松浦弥太郎さんはどう思うかしら、とそんなことを思った朝読書なのでした。私の手は、なかなかに働き者ですし、なかなか力強い回復力を持っておりますよ。


1166backpackersのオリジナルマスキングテープ、作らせてもらったのでした。わたしMAKO.pen&paperのイラストです。


さて、話が随分脇道にそれました。ほんとうはここからが、書いておきたいエピソード。

1166backpackers 滞在中に嬉しいことがありました。たまたま同じ日に宿泊していた方が、私のことを知っていてくれて、というか覚えていてくれて声をかけてくれたのです。とある高校の先生でした。進学校で、難関の大学の受験をパスするための数学を生徒に教えていた方。「真子さんに出会わなかったら、今もまだ僕は同じ高校で、同じように数学を教えていたでしょう。」とのこと!?えっ何ですって?と聞き返したくなってしまうでしょう?聞き返しました。

「真子さんのあのワークショップを受けたことで、人生が変わったんです」っておっしゃるんですよ。その方。はて。私はいったいどんなワークショップをして、何を話したのか。記憶の糸を辿ろうにも、ぼんやり透き通った糸はうまく手繰り寄せられず、思い出せません…。若い高校生のために、何をしたらいいのか、けっこう真剣に悩んでワークショップ組み立てていたとは思うのですが…まさか生徒ではなく、付き添いの先生の方の心に届いていたとは!果たしてその先生が人生の方向を変えたことがいいことなのか、どうなのかよく分かりませんが…ただ、私が長野に居て、私なりに一所懸命取り組んだことが、誰か1人にでも影響を与えたんだなと実感できました。(よい影響だといいんだけれど…!)

奇しくも長野を去ろうとしているタイミングで、「真子さんのおかげで人生が変わった。ありがとう。」と言われるのは、なんだかちょっとくすぐったく、やっぱりちょっと嬉しかったです。最後に1166backpackers に泊まってよかったなぁ。

人生の節目の時期に、お世話になりました、特別なお宿です。
ありがとうございます。

真子


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