20191031

川辺散歩 2019年の100日記

長い釣竿をひゅんひゅんひゅーーーんと振った三回目、広い川幅の中ほどに水飛沫があがる。クーイクイクーイと三回左手川下側に動かした釣竿は大きくしなり、ほどなくピチピチと跳ねる銀色の光を釣り上げる。流れるような動きで。まるでなんでもないことのように。同じ調子で二度、三度…魚ってそんなに簡単に釣れるものなの?と目を丸くしている間に、もう五匹目の魚が釣り上がる。岸辺では、七輪に火をおこして、魚を待っている人がいて、炭の香りが立ち上ってくる。



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