20220422

本と写真 / My book and photography 


もうじき出版予定の私の「作品集+エッセイ集」の大切な要素に「写真」があります。

タスマニアでの写真は主にRaja(ラジャ) @raja.syazwina.rs.photography が撮ってくれたもの、
日本での写真は田中江理ちゃん @2komat によるものがメインです。
2人とも、私が学生だった時に出会っており(タスマニア大学と名古屋市立大学)、当時は趣味で写真を撮っていた2人ともが、卒業後何年もたった今もカメラを構えています。

Raja https://www.rajasyazwinarsphotography.com/ 

作品集をまとめるにあたり、私が当初思い描いていた本は「絵」がメインの本でした。しかし、デザイナーさんから「写真をいれたい」との提案がありました。制作風景を撮った写真や、作者(真子)自身がどんな人なのか想像できるような写真。

私は最初、作品集に自分の写真を入れることに対して否定的でした。絵だけあればいい、と思っていたんです。気恥ずかしいから、というのが1番大きな理由。女優さんやモデルさんみたいに綺麗なわけではない容姿です。いろんな人突っ込まれそう、揶揄われそう…と心配になりました。こんな私を本の中に晒さない方がいいんじゃないかな…と不安がありました。試しにデザイナーさんが選んだ写真を入れて見せてくれた案を見たときも、カッと顔に血がのぼるような気持ちになりました。

でも結局、デザイナーさんのアドバイスにのっかり、写真を載せることにしました。何度も写真を見ているうちに考が変わりました。私の容姿を見てもらいたいわけでは全然ないのは変わりないんですけど…えっと、写真には「私の容姿、以上のもの」が写りこんでいるなぁと感じるようになったからです。

Rajaは彼女のウェブサイトの自己紹介でこう書いています。

“….Photography lets us capture those fleeting moments. The emotions, the things that once were, a sort of visual record.

Photography becomes a way of seeing. “

写真は「ものの見方」であり「感じ方」なんです。カメラを構えている人が何をどう見ていたのか、の視覚的な記録です。感情とか、その時そこにあったものとか…。

そう、だから私の作品集に載せる私の写真は、Rajaと田中江理ちゃん2人の写真家の見方なんです。2人のものの見方が、写真を通して見えてきます。

だから私が本に載せるのは、「私ではない人から見た、真子のしていること」なんです。つまり2人の視点。

そう納得して写真入りの本の原稿を見ると「なるほどなぁ。確かに写真あった方がいいなぁ。」という気持ちになってきました。

思い返せば、本づくりをはじめた初期の頃から、デザイナーさんから繰り返し提案され続けました。写真入れようって。私の想像してたよりもっとずっといっぱい写真が載りました。

恥ずかしい気持ちは消えませんが、それでも写真を入れてよかったなぁと今では思っています。

2人の写真家の共通点は、2人とも私の近くに居てくれ、一緒にたくさんの時間を過ごした人であるということ。この2人の視点を見てみる…という感じで、写真も楽しんでもらえたら嬉しいです。 

No comments:

Post a Comment