20210805

藍の生葉染 ワークショップ

 藍の生葉染めワークショップひらきました。プロダクトデザイナーの友人が、会社のお仲間を連れて来てくれました。お喋りで可愛いいお子さんも一緒です。 

さすがみなさんプロダクトデザイナーですね、いろんな素材が集まりました。はじめて目にする素材にわくわく。(私が用意した「染まりやすい布」の他に、各自で「染めてみたい素材」を持ってきてもらいました。)実験みたいな時間となりました。大変興味深かったです。 


「藍染め」と言われてパッとみなさんの頭に浮かぶのはきっと濃い紺色かと思います。それは「建染」と呼ばれているもの。対して今回私達が行ったのは淡く鮮やかな青を出す「生葉染」、産業としては確立されなかった手法ですが、各個人の家で楽しまれてきた歴史はずっと古そうです。平安時代には生葉染をしていたらしいとの記述あり、遡れば古墳時代になるとの説も?(「建染」の方は江戸時代に爆発的に日本中に広まったようです。) 「生葉染」はできる季節が限られており、さらに作業にスピードが必要とされること(収穫から染め終わりまでのスピード必要。染料のストックできない)、安定した色を出しづらいこと、などから産業/ビジネスには適さなかったみたいです。が、堅牢性(繊維の内部まで色が入り込み落ちにくい)では生葉染めに軍配が上がります。何より、うまくコントロールしきれなずどう出てくるかわらない鮮やかなこの青色が、なんとも魅力的で。すごく面白いと思ってるんですよ。藍の生葉染めは毎年夏に取り組み続けたいテーマです。 




長野に暮らしている頃出会った 「草木染友禅の林部さん 」のおかげで知った草木の世界。2015年からしばらく師匠のお手伝いをしながら横目で習った草木染めです。岐阜に引っ越し自宅で藍を育てるようになって三年目になります。 

朝ラジオ体操を終えてすぐに庭にでて、藍葉を収穫。

日当たりのいい畑と、日陰の畑で藍の育ち方も違うようで、葉の色艶かたちが違います。日が当たり過ぎるのも藍には酷なのかな。ちょっと黄色っぽい色の葉っぱになります。落ち葉の天然肥料豊かなフカフカな畑で育った葉は青々と柔らか。かたい土の畑で育った葉っぱはかたいですね。

師匠の制作方法に憧れました。「熊笹」というひとつの植物を使うのですが、「育った場所が違う熊笹」から取り出した「ニュアンスの違う緑色」を使って布の上の絵を描いていたんです。師匠かっけぇとなった瞬間でしたね。北側斜面の熊笹と南側斜面の熊笹と、沢に近めの熊笹と、標高高めの地点の熊笹と。色の名前に地形の要素が入るなんて、なんてロマンチック!

っていうのをいつか私も…。





今回は小学五年生の助手とともに、プロダクトデザイナーさまご一行をお出迎えしました。 藍の生葉染めワークショップ at すごろくオフィス(大建met)。港からやってきたコンテナが積みがった建物が今回の会場でした。場所を貸してくれたmetさんありがとうございました。



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