20200613

表紙はティッシュ(?)に箔押し!・BookCover Challenge 2

こんなに触り心地の良い表紙、手に持ったことがあったでしょうか。私にとって初めての経験です。まさか表紙がティッシュでできているなんて!



表紙:「ワディングペーパー」 
ティッシュ(綿花紙)10P と 未晒クラフト紙 50g/㎡ を貼り合わせたもの。

山一加工紙さんの制作だそうです。加工紙はその都度オーダーメイドで作ってもらうのが基本だとか。重ねるティッシュの枚数、ベースとなる紙の種類や厚み、納品形態(巻取のまま・小巻・平版)を指定して作ってもらうんだって。このワディングペーパー、製本機に入らないそうで、なんと全て手貼り。製本は図書印刷さん。

本体と一緒に表紙を化粧断ちすることも難しいそうで(一般的にはサイズ大き目な紙に印刷し、加工、全部一緒に裁断する)、今回はあらかじめ仕上がりサイズに裁断したものを用意し、そこから後箔押し加工へ。加工は箔押し会社コスモテックさんだそう。どうしても個体差がでてしまう‥ので一枚づつ検品したのは山一加工紙さん。とてつもない手作業をいれながらの14000枚!なんと!

編集者さんと、山一加工紙さん、図書印刷さん、コスモテックさんの、この表紙を作るにあたっての執念のようなものが感じられます!すごい表紙だ!内容も面白いです。

「デザインのひきだし 紙(再)入門 紙にとことん詳しくなる為のガイドブック」

紙サンプルBOOKも充実。「とにかく覚えるのだ。絶対紙感を身につける!」「紙かるた」(付録)とかマニアックで興奮しますね。まだまだ奥が深そうで、全ての内容を頭にいれるのはなかなか大変そう。ずいぶん時間をかけて楽しめそう、保存しておきたい一冊です。

この雑誌、入手するのにずいぶん苦労したことでも思い出深いです。ある日、京都に出かけていて、ある本屋さんで見つけ一目惚れ。「いいじゃん!帰りに買ってこ!」と数時間過ごした後雑誌のところに戻ってきたら、もうない!なんとその日のうちに完売。三冊ほど平置きになっていたのに!取り寄せもできないとのこと。ネットでしらべてもそちらも完売。その足で別の本屋さんへ行き、カウンターで「デザインのひきだしの、最新の紙の号…」と問い合わせの為説明している途中で私の言葉にかぶせて、「あーないんですよ。今日何人かに聞かれたんですけどね。人気ですよね、すみません。」と店員さん。岐阜に戻ってきたらあるかしらと、岐阜駅ついてすぐ本屋さんに行ったのに、そちらも売り切れ。しかし、別の店舗にまだ在庫があるとのことで、ようやく手に入れることができた思い出深い一冊です。


かわいくてなでなでしてしまいます。ティッシュ10枚の触りごこち、ふかふかで最高です。


ブックカバーチャレンジのバトンの2日目です。本を7冊紹介する、というリレーだそうです。本の表紙だけ紹介。本文の説明なし。1日1冊紹介し、毎回誰かにバトンを渡すというルールらしいです。始めた方がどなたで、定められたルールの意図は何なのかなど分からないことばかりのバトンです。よく分からないルールに従うのは、なんか納得できないわよね‥ちょっとシャクだわ。それでも、本は好きだし、他人の本の紹介を見るもの楽しいし、私も何か本紹介したいなぁ‥。


自分でルールつくろうかなぁと思います。「ブックカバー」=「表紙」について考えるチャレンジをしてみようと思います。これまでそんなに真剣に本の表紙に向き合ってきたことがなかったので、これ、けっこうチャレンジです。

No comments:

Post a Comment