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20230501

「長く長く」魔女さんからの手紙!?


 

「日常をこつこつ描かれると、それはとても貴重なものに変わっていくのではないかしら」

 「平凡なものを深く見つめるのは今、とても大切なことだと思っています」 

 「どうぞ続けて 長く長く 期待してますよ」

 小さな頃から大好きな、『魔女の宅急便』原作者の角野栄子さんから、お葉書が届きました。拙著『スケッチジャーナリスト』を見てくださって、書いてくださったお言葉に、ジーンとしております。嬉しくて、ありがたくて、何度も手に取って読み返しております。勇気づけられる言葉です。 

 これからも、スケッチジャーナリストとして、いっけん平凡に見える風景を深く深く目詰め、こつこつ描き続けていきます。長く長く、続けていきますよ。そう心の中で何度もこたえています。 


 "If you keep sketching the everyday in a cobbled-together way, it will one day turn into something very precious, I imagine." 

 "I think it's very important nowadays to look deeply into the mundane." 

 "Go ahead, keep going, for a long, long time I'll be looking forward to your sketches." 

 I received a postcard from Eiko Kakuno, the author of ”Kiki's Delivery Service”, the novel that became a Studio Ghibli animation, which I have loved since I was a little girl. I was touched by the words she wrote after reading my book "Sketch Journalist". I was so happy and grateful that I picked the card up and read it again and again. They are encouraging words. 

 As a sketch journalist, I will continue to sketch deeply and painstakingly, looking deeply and painstakingly at the seemingly mundane landscapes. I will continue for a long, long time. I have said this many times in my heart. 

 りっちゃんの『サラダで元気』も大好きな物語です。大人の方にお勧めなのはエッセイ集『「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出』、とても良いですよ、ぜひ読んでいただきたい。それから、角野栄子さんのInstagramを拝見しますと、カラフルなファッションに身を包んだ華やかな笑顔に元気づけられます(なんと素敵な80代!)。幅広い世代を明るく勇気づけてくれるすてきな方です。大ファンです。


20210515

8+1 years anniversary 8+1周年

 


I have been working as a sketch Journalist for 8+1years. I’m fortunate enough to mark  8+1years 
 anniversary. I would like to express my appreciation for all of you, inspiring clients, partners, and who always support me. (8th May 2021)

スケッチジャーナリストとしてお仕事をはじめて
日本で8年+オーストラリアで1年
8+1周年を迎えました。

フリーランスとして活動してますが
1人で完結するお仕事なんてなく、
毎回毎回、多くのみなさんと協力しながらお仕事に取り組んでいます。
みなさんのおかげで8+1年、続けてこられました。

ペンというなんとも頼りない道具で、かつ
フリーランスという頼れるもののない立場でありながらも、
ここまで続けてこられたのは、
本当に様々な方のご協力あってのことだなぁ、としみじみ感じでおります。
様々な方とのご縁を思い返すとジーンとします。

みなさまのご協力や応援に
心から感謝しています。


そんなこれまでの出会いと、その時に描いた絵を
1冊の本にまとめております。
慣れない作業で、時間がかかっておりますが‥
きっと完成させて、みなさんにお知らせしますので
いましばらくお待ち下さい。

今後もどうぞ、よろしくお願いいたします。

2021年5月8日
真子



*An illustration is a part of a shop card of "SAT." 



20200516

"CatchLight" movie by Cinematographer William Greenawalt

Catchlight - Mako: Sketch Journalist from Catchlight on Vimeo.


Artist Masako Okaku talks about her love for color, documenting the beautiful world around her, and working as a Sketch Journalist.
Featuring:
Masako Okaku
makopenandpaper.wordpress.com
Director / Cinematographer:
William Greenawalt
willdesu.com
Editor / Colorist:
Michelle Madden
maddskills.com
Translation / Subtitles:
Mao Iwai
Special Thanks:
Mr. Ikuno
Farmer's Smoothie
Kouchi Hayashibe
Catchlight series created by Willdesu
inthecatchlight.com
Copyright 2020

20191216

Radio。ラジオです。2019年の100日記

えー、ラジオです。コタツで年賀状でも書きながらいかがですか?ラジオ。仕事納めに向けて頑張ってるみなさんも、どうぞ




渋谷クロスFM 【ココカラビューティ】 MC は 松葉子さん 福田美瑛さん サワイアサコさん ゲスト 大角真子 (スケッチジャーナリスト)の回。2019.11.05放送分 (最近は、放送後にも、アーカイブから内容を聴くことができるようです。)
https://m.youtube.com/watch?v=CqRY2Xib9Lk






ココロとカラダの美について語るラジオ番組【ココカラビューティ】。「女性の健康美」をキーワードにしたゲストとトークライブや、健康美になるための豆知識を伝えてくれる番組だそうです。


「ビューティトーク」何をお話ししたらいいのかしら?この番組を聴いてらっしゃる方はどんな方達かしら?美容についての豆知識とか持ち合わせているわけでない私が、何かみなさんの役に立ちそうな情報お伝えできるとも思えないしどうしようかな…と逡巡したのち、行き着いたのは「絵を描くのって楽しいよ、きもちいいよ」って伝えること。役に立たないかもしれないけど、たのしい気分をおすそ分けです。

‪ラジオで会話につまって無言にならないために、とりあえずこれまで描いた絵をいろいろ持っていくことに。目の前の絵をみて喋れば会話に困ることもないだろうとアレもコレもと用意したら、なんとスーツケース一個分に!松さん、特に草木染友禅に興味を持ってくださったようで、嬉しかったです。‬



一ヶ月ほど間をおき、ようやく、おそるおそる自分できいてみました。(しばらくこわくてきけなかった)。きいてみたら…わたしのお喋りがあまりにカタくて、何かの解説員かのよう!MCの皆さんに助けてもらってなんとかなっている(本当にありがとうございます!)、けど、私ったらほんとへったぴね、と、自分でちょっと凹みました(笑 )つまりは、もっと喋れるかと思ってた!ラジオの収録終わった時、楽しかったんだものー。でも今思い返せば、自分は楽しかったんだけど、聞き手を楽しませようという意識はちっとも持ててなかったんだわ、と反省。ラジオのMCさんすごいなぁ。

普段、車を運転するときに、テキトーにチャンネル合わせてランダムにラジオを流しているんですがね。ラジオから流れてくる、くだらないなぁーって会話を、しょうもないなぁーっもうーってツッコミながら聞くのケッコウいいんですよね。ゆるっとして。たとえば、「リスナーからの質問です、えー雨の日に傘をさして歩いていると、どうしても身体のどこかが濡れてしまうんですけど、どうしたら濡れないで歩けますか?えーーー!難しいしつもんー。どうかなぁ。うーーーん。あ!そうだ!歩幅をちっちゃくしてチョコチョコ歩けばいいんじゃない!?そうだそうだー!それなら濡れないよ!」みたいなね。あと、「試合前は食事にすごく気をつけています。低糖質、高タンパクですね。」というラグビー選手が「アンパン食べます!」にはMCさんと一緒に「アンパン!?低糖質、高タンパクで?」って一緒に突っ込んじゃった。「はい。アンコはタンパク質ですから。クリームパンよりアンパンですね。」って真面目に説明するの聞くの、楽しかったなー。

っていう感じで、ラジオって、なんか聞いてて楽しいんですよね。ケラケラ笑かせてくれる。そういう目線でいうと、私、ちっとも面白いこと言えてません…質問にひとつづつ、ふつうに答えているだけで、精一杯でした。本当になんとも恐縮です。いつも、ラジオききながらくだらないとか、しょうもないとか言っててゴメンなさい。「くだらない」は難しいと知りました。ラジオのMCさんすごいなぁ(二回目)

という、真子の日本のラジオ・デビュー戦、あたたかく見守って下さいませ。

もしかしたら、もしかすると、何年か後に、流暢にリラックスして楽しくラジオでお喋りしてる真子が居るかもしれないじゃないですか、その時「あー、最初のラジオすごく固まってたのに、最近はまぁまぁ喋れるようになったじゃないの」って知った風にコメントする為にも、ぜひ、この第一回を聞いておいてくださいな。というのは半分冗談で…

私の喋りはカタイですが、3人の綺麗なお姉さん方のお喋りは慣れておられますから、安心してどうぞお聞き下さい。それから、私のリクエストでかけてもらった最近お気に入りの曲、「アルタイのカイ~ボロット・バイルシェフ」の「ウコック高原」おススメです。とてもいいので、ぜひ、聴いて下さい。これ好きだって言う人とは、きっと仲良くなれそう!






20191210

Interview  英語のインタビュー 2019年の100日記

I have got video filming. You will see the movie/video on the Internet some day in 2020. It’s going to be short one, but filing take more than 4 hours! Wow! Did I speak too much? I enjoyed a lot answering questions from a film director as he is very nice! Even though, I was bit nervous to speak in English, ithe interview was so fun. I’m looking forward to watch it. I wish many people to watch it too. Thank you Will!


2020年公開予定、インターネット上で見られるインタビュー動画の撮影がありました。英語でインタビューに答える、っていう緊張感はありつつも、すごく楽しい時間でした。完成動画は数分の短いものですが、撮影時間はなんと4時間半!お喋りし過ぎたかしら?英語緊張するって言うわりには、とても楽しくのびのび喋っていて、あっという間に時間が過ぎました。どう編集されるのかな?どの部分が使われるのかしら?完成を見るのがとても楽しみです。ウィルさんの撮影&編集してくれる映像。どうぞお楽しみに。




Last 10 days -or more- was a “Happy English Speaking weeks”(I wish it doesn’t sound silly.. anyway,) I practiced speaking English a lot, and it was fun! ・

Yesterday was a big day. I had enjoyed interview in English, in front of camera.
I wanted to talk about my art works in English. I think that It is not necessary to speak perfectly with jokes like native speaker live in.U.K or Australia, but I really wanted to pronounce English words nice enough to tell stories.


Recently,I have been working with Japanese people for Japanese people in Japanese. So I needed some effort to maintain my English speaking.


Lucky me, I have friends visiting from Australia. It was nice to speak with friend:) aaand it is nice opportunity to get my English back. I went to a bar owners by Australian to do some speaking practice... but it doesn’t work well, -we are too different-.


 Finally I decide to take lessons from professionals teaching English. That was quite helpful! More over, i searched nice interview movie on the internet and listen and shadowing again and again. Anna Wintour’s Interview is my favorite one. She is so cool. At the end, I feel comfortable to answering interview in English.
Special thanks to Kyokosan, Laura, Stefan, Dice san aaaaaand Will!

10日間ほどの英語お喋り強化期間を経て、昨日は無事、英語でのインタビューを終えました。カメラの前で緊張しすぎず、むしろ楽しくお喋りできたのも、練習のおかげ、だと思ってます。


完璧にネイティブのように喋れないとしても(面白いジョークが言えないとしても(笑))、それでも、せめて伝わる英語で話したい。その為に、練習が必要でした。しばらく英語と離れていたから。


キョーコさんにすごくお世話になりました。オンラインでレッスンを受けさせてもらいました。日本語ばかり喋っていた唇が、たどたどしく英語を発音するところから始まり、だんだんに、伝えたい内容がブラッシュアップされていく感覚が気持ちよかったです。まだ何を話すかアイディアが固まってない状態から、ガッツリお付き合い下さりありがとうございます。


いいタイミングで、たまたまオーストラリアから遊びに来てくれたローラとステファンとのお喋り。自然に頭が英語モードに切り替わりました。運がいい私です。


自分で英語のインタビュー映像を探し、見て聞いて、シャドウイングして追いかけて、を繰り返し…(Anna Wintour の喋りがお気に入り。彼女、かっこいい)。脳内に英語をたくさん流し込むように。コーヒーのお供に、ニューヨークタイムズを読んで。


最後は、信号待ちの間にも、何をどう喋ろか口の中で考えて。喋りたい内容のメモ、原稿は、何度も書いて捨て、書いて捨て…。最後、イギリス帰国したばかり忙しそうな(時差ぼけは大丈夫かしらな)ダイスさんと話して、しあげました。ウィットに富んだジョーク混じりの会話が上手なダイスさん…(真似をしようとすると、実際ちょっと気恥ずかしくなったりして、難易度が高いけど(笑)いつかそんな風に喋りたい)、ダイスさんとの小一時間のおかげで、「楽しんで喋ろう!」という心構えができました。ありがとうございます!


そしてウィルさん、撮影とインタビュー、こんな素晴らしい機会をありがとう!


準備したとはいえ、結局、メモとは違う話にとんだりしましたが…(美味しいということがどれだけ人生を豊かにするかについて熱弁してしまった・笑)まぁ、なんだか、楽しかったな!





20191122

Painting baby leafs。ベビーリーフ。 2019年の100日記,



painting in progress by makopenandpaper
制作途中風景

ガラスの口広小瓶(メイソンジャー)緑の植物にょきにょきにょきっと生えてくる。

幼いレタスの葉がむくっと頭をもたげた横に、くるくるっっとクレソンのベビーが踊りながら飛び出して。芽生えた命のエネルギーを、あますことなく身体に宿し、光に手を伸ばすようにくねる、踊るような葉っぱたち。 ‬

美味しいよ。「Farmers' Smoothie(ファーマーズ・スムージー)」

makopenandpaperの壁画制作 

20191103

八ヶ岳倶楽部 2019年の100日記



八ヶ岳倶楽部、前回訪問時に描いて手渡してきたスケッチが、玄関口で出迎えてくれた。飾っていてくれたなんて、とても嬉しい。


「八ヶ岳デイズ」という雑誌の連載で、柳生博さんの書かれるエッセイに絵を描いています。というお仕事をさせてもらっています。

20191026

20191023

だいじなのは小さな物語の集積 2019年の100日記,


とても嬉しいことがあったので、聞いてください!GREEN HOUSEさんのインスタグラムで、わたし真子のことを素敵に紹介して下さいました。「コンセプトを根っこから知ろうとして下さる方。」「とても勉強熱心。」本当に嬉しく光栄なことです。そして、今回ご依頼してくださっている「絵」、きっと魅力的な「物語を織り込んだ絵」にしあがることでしょう!


お仕事として絵を描く時は、ケースバイケースで様々な方法があるのですが…
直接わたしに、絵のご依頼をしてくださった方に対しては、なるべく多くの時間を「情報を集め整理する」作業にあてるようにしています。そして、

「物語を集めて組み直し、一枚の絵にしていく」という方法で絵を描き上げます。興味深く、すごく楽しんで、その作業にあたらせてもらっています。 

物語は、現場に落ちていたり、その土地の地層の中に埋まっていたり、書物の中にあることもあれば、神社に残された言い伝えに姿を潜ませて、湧き水と一緒に吹き出してきたりします。そして何よりも、対象としてる場所、またはプロジェクトに関わっている一人一人の内側にそっと眠っていたりします。


(お仕事としての絵のご依頼には、もちろん時間にも予算にも限りがありますが、限りがあるからこそできることも、生まれるものもあるような気がしています。集中して感覚をそば立たせるには、むしろ時間制限があった方がうまくいきます。)


私に絵をご依頼してくださったミスズアグリさんでは何十人もの方が働いています。わたしはそのうちの数人の方にお会いし、それぞれの方と少しづつお話をさせてもらいました。社長さんはじめ、総務として働いている方や、飲食店のスタッフとして働いている方、店長になられる方、農場で、または肥料づくりの現場で働いている方に、働いていた方…。一人一人の心の中にある、ご自身の仕事への想いや、思い出、楽しんでいること、大切にしていること…そういった個人の物語を聞かせてもらいました。ひとつづつ、拾い集めてつなぎ合わせて織り込んでいくことが、「ひとつの会社全体をあらわす絵」を描くわたしなりの方法です。


一文でコンセプトを説明し、ターゲットとするお客さんの胸に刺さる「キャッチコピー」のような鋭さや、折り込みチラシのような明快な紙面をつくるのは、わたしにはちょっと苦手です。でも、キャッチーな言葉やロゴマークのうしろに回り、一見ぼやっと霞む背景となりながらも、小さな物語たちを紡ぎ、大きなイメージを描くことは得意かもしれません。物語は繋がりながら、お互いをうつし合い、キラキラ輝く、光の網になります。ジュウジュウタイモウのイメージです。


私の絵は、(腕のいいコピーライターさんと組まない限り)広告/広報という意味での即効性には少しかけるかもしれませんが、スルっと人々の意識の中にすべりこみ、時間をかけて効果を出してくれるんじゃないかな、と自分なりに思っています。いつの間に側にいて、ながく寄り添う絵。物語全体の持つイメージを好きになってくれるファンを増やしていくような。そういうお手伝いをする絵です。見た目は素朴で柔らかい物腰の絵ですが、そこに描かれている物語は「リアル」だから、それは実はとても「つよい」のです。ニセモノの、雰囲気だけ今っぽく仕立てたイメージは時間が経てばメッキが剥がれていきますが、本物は味わいを増していきます。

そんな絵を描くにあたり、だいじなのは小さな物語の集積です。あるひとつの企業さんのことを知ろうとした時に、私が気にするのは、企画書の中の企業のコンセプトを示す一文というよりも、(もちろんそれもだいじですけども)、動いている実際の現場の風景だったり、ひとりひとりがどのように働いているかだったりします。そういった話を集めたいなぁという時に、相手側の方に、「コンセプトを根っこから知ろうとして下さる方。」だと言っていただけたのなら、それは良い追い風に乗っていることになります。 ・


だからもう、きっといい絵になることでしょう。

ミスズアグリ さんの新店舗の壁画。
心地よいエネルギーがふつふつと湧いてきます。

makopenandpaperの壁画制作
あるいは
本気の空想スケッチ


*
最近本をつくっています
自分の制作や仕事の取り組み方の、言語化を試みているところです

20191018

秋霖 2019年の100日記,

秋霖。今日は雑誌ウェブサイトの挿し絵など、いくつか描きあげる日。朝から、屋根にあたる雨の音を聞き、引きこもっている。旧暦では重陽の節供の時期、スーパーの切り花コーナー、菊の花ならぶ中にアリストロメリアを見つけた。タスマニアのカフェのテーブルによく飾られていて、何度もスケッチした花。懐かしい気持ちになり、食材と一緒にひと枝購入。お仕事用の絵に入る前に、手慣らし、さらさらさら、と。やっぱりきもちい。この植物は、描くととても気持ちがいい。

20191010

ドローイングと民法の言葉の共通項 2019年の100日記,



最近ちょこっと、民法のお勉強をしています。法律の独特な言葉の言い回しに、初めはちょっとビビっていましたが…だんだんと見慣れてきた(!?)ようにも感じています。契約の成立要件、有効要件。債務者、債権者。制限行為能力者。債務の履行、不履行。取り消し、無効、追認。


さて、写真は「あいちトリエンナーレ2019」より。ペンドローイングを見つけました。制御された静かな線という遠くから見た印象と対照的に、近づいて見ると勢いとスピード感を感じます。手で描いたんだなっていう生々しさを感じます。描いている時のペンの動きと速さを想像してみると、親しみがわいてきます。おもしろい。

このペンドローイングの楽しみ方と、民法の言葉に、共通する部分を見つけた気がして1人膝を打っています

20190822

制作途中 2019年の100日記,


Derail : Painting in progress
By #makopenandpaper

制作途中。部分拡大。
この段階で結構気に入っています。

さてコレはいったい何の絵を描いているところでしょうか?

20190809

オステリア ガット 2019年の100日記,

menu drawing 
by #makopenandpaper 
for osteriagatto 



長野市の「オステリア ガット」さんにて。アスパラソテーをいただきました。シャクシャクっとした食感とプチプチマスタードシードが美味しい。合わせますのは、坂城巨峰葡萄酒2018。辛口のスッキリしたワイン、グラスをかたむけながら、メニュー板を愛でててきました。

私がドローイングした線を、EPSデータに変えて、レーザー加工したもの。木の板はワインの入っていた木箱です。使われて少しクタッとしたところがまた、いい感じ!もっともっとたくさんの人の手で、もっと魅力的な風合のメニュー板になっていくんだろうな…。経年変化も楽しみ!

20190808

クレープと、ピカソのネコ 2019年の100日記,

creperie monkava にて。
描き上げたばかりの絵を、仮に壁にかかげてみた。遠くから見てみたくて。そしたら、照明の温かい光に照らされて、なんだかとても美味しそう!壁の色との相性もいいみたい。
ただもし壁にかけるんんだとしたら、絵はもうちょっと小さく余白大きい方がいいかな…。




とかなんとか考えている視界に入ってきた「ネコのスケッチ」。

…やばい。これ。このネコスケッチ、すっごいイイ…線の生命力がハンパない…うまいなぁ。





ピカソさんでした。

そうとは知らず「このネコのスケッチすっごいイイね!上手!うまいわぁ」なんて声に出しちゃって、なんだかごめんなさい。おそれおおい…。

ピカソさん、スケッチうまいもんだなぁ…


私もっと練習しなくちゃ。

https://www.instagram.com/p/B05fqFBBmTU/?utm_source=ig_web_copy_link


こちらのリンク先、私の制作途中風景の動画です。ぜひ見てね。最後にクレープを美味しくいただいてお絵描き終了!

20190804

藍の生葉染め 2019年の100日記,

藍の生葉染め、初めて自分1人で挑戦。
お庭で育てた藍の葉を収穫するところからはじまって…

藍の葉の収穫。

まだまだもっと育てて葉っぱを茂らせたいところだったけど…

このままだと、枯れちゃうんじゃないかと慌てて収穫。なぜかって、同じ庭で育てていたトウモロコシが、収穫にたどり着く前に立ち枯れてしまったから。理由はわからない。なぜだろう?残念だ。スイスチャードも黄色くなってきた。ふとみると藍も下の方の葉っぱが黄色くなりかかっているではないか!このまま育てていても枯れてしまうかもしれない…!と慌てて収穫しました。

来年はもっとたくさん育てたい。藍栽培初心者、一年目の記録。

全然量が足りないので、今回は叩き染め一本。


伝統工芸師、草木染友禅の林部さん に 草木染友禅 を習ってきました。
教えてもらったことを思い出しながらひとりでもできるかな…!?

色を定着させられるか…ドキドキの瞬間。

20190725

私、失敗しないので。(間違えたら、なおしたらいい、という話) 2019年の100日記,


 
「下がきなしで直接ペンで描くんですか!?失敗することってないんですか?」と、聞かれました。「そりゃ失敗することもありますよ。失敗しないなんて、そんなことはないですよぉー。」と、私、即答。そんなそんな、間違えない人なんているんだろうか、そんな完璧な人いないでしょう、(テレビドラマの中に1人、失敗しない人を知っているけど)、自分は全然そんな、パーフェクト人間ではないし。

「じゃぁ失敗したらどうするんですか?」続けての質問…「失敗したら…?」

絵を描いていて失敗したら
どうするのか?

の質問に答えることができず。ハテ。となってしまった。

失敗って、なんだ…?


その質問のあと12日後に、「失敗」について友人と話しをする機会があった。話をする中で『プロジェクト単位として、結果に繋がらない、という意味での失敗は色々思い出せるけど、絵としての失敗、がなかなか思い出せない。』ということに気がつかされた。文字を書き間違えることはあるけど、それだって直せばいいし、特に失敗ではない。

友人と話を重ねる中で。
ようやく1つ「絵で痛烈に失敗した」と感じた出来事を思い出した。(思い出してホッとした)。コラボして絵を描いたその一回、うまく噛み合わなかったその一回。

失敗しないっていうと、すごく不遜な嫌な奴に聞こえるから、そんな風には思われたくないから「失敗することありますよー」って答えたものの。自分一人で描いた絵で「失敗したなぁ」って思った経験ないかもしれない。

失敗って何だ?

本気でキョトンとしている。



八ヶ岳でのスケッチを見返していたら、間違えた跡を発見した。木の枝の折り曲げ方を間違えて、おっといけないと描き直した様子。コッチの枝ね、という方に水彩絵の具を落としている。この絵は「失敗」なんだろうか?いやそんなことない。後で見返して絵の参考にする資料として、八ヶ岳の雑木林の様子をメモするという目的は果たしている。それどころか、このラフスケッチなかなか気に入って入る。このまま床の間を飾ることもできるなぁ、なんて思っている。


この絵を見ながら、数日前の質問にようやく答えられる「間違えたらどうするのか?というと。間違えたら、なおしたらいいんじゃないかな?」だ。


今回のスケッチでいえば、メモだから、間違えたって平気だ。どっちが間違いで、どっちが正解かが分かるようになっていればそれでいい。もしこれが人前でのライブドローイングだったら?その時は、間違えなかったことにする。そのままのラインで成立させるように仕上げるのみ。でもそもそも、人前で絵を描く時点で集中力が高まっているからあんまり間違えないんだけど(ライブが好きだ)

「失敗って自分が思ったところで手を離したら失敗だけど、そのあとリカバリーできたら失敗ではなくなるんじゃないかな。」と質問してくれた人に答えたい。可能ならまた新しい紙に描き直したっていい。やり直せばいい、という意味で、失敗ってたぶん、ほとんどないのだ。どうしようもなく失敗で終わることも時にはあるけど、さ。不遜だろうか。

20190723

柳生博さんと、八ヶ岳倶楽部 2019年の100日記,

柳生博さんのご相伴にあずかりました。ありがたくワインを一献(二献、三献…!)おつまみに、ニホンミツバチの蜂蜜ラスク。「このニホンミツバチはねぇ、八ヶ岳倶楽部の宝です。本当に、可愛らしい。西洋ミツバチよりも少し身体が小さくてね…」柳生さん自らハシゴを登ってミツバチの巣箱をのぞいて、ニコニコとハチを見つめていたり。心から愛おしそうに嬉しそうに何度も「かわいいだろう」とおっしゃるのを聞いていたら、私もだんだん、ブンブン飛んでるハチが可愛く思えてきました。

バランスのとれた良い環境にしか暮らさないらしいニホンミツバチ。初めて八ヶ岳倶楽部の雑木林に来てくれた時は、「本当に嬉しかったなぁ!」その日はご家族で乾杯したそう。「あれは嬉しかったねぇ。いい森になっているよとミツバチに認められたようなね、そんな気持ちになったよ。」

柳生さんご家族とその仲間たちが手入れしている雑木林、もともとは鬱蒼とした針葉樹林、(林業のために人が1種類の木だけを植えた森)。過密に植えられたまま放置されていたそのあたり一帯は真っ暗で、とても静かな森だったらしい。「暗く静かな森」を「生き物がいっぱいの明るく賑やかな森にしたい」と40年以上。

木を切り、新たな木を植え、又は新たな木が生えてくるのを待ち、枝を落とし林床に光を入れて…。木漏れ日が届けば山野草が根付き、花が咲く。多様な植物が生あることで、多様な生き物がやってくる。小鳥がさえずり、ニホンミツバチもやってきた。私が訪れた雑木林は、小鳥の鳴き声賑やかで、ヤマアジサイの花や山野草の花咲く色鮮やかな明るい場所だった。森の話を聞いて森を歩くとちょっと感動しちゃいます。つまりね、生き物地球紀行だよ。

柳生博さんは、俳優さんで、クイズ番組の司会者であったり(100万円クイズハンター)、「生きもの地球紀行」のナレーションを担当していた方。つまり芸能人なのだけど、一般人な私にも気さくにお喋りしてくれました。でもそれは、私にだけ特別なわけではなくて。八ヶ岳倶楽部で働く若いこにも、声かけ一緒に飲んだりお喋りしたりするそう。パパさん、と呼ばれて慕われていた。柳生さんは、倶楽部に出入りする作家さんや音楽家さんも、お客さん達も、みんなに声をかけている。ここに出入りするみんなが、「ゆるやかな、大きな家族」なんだそうだ。ニホンミツバチも、小鳥も含めて。

(生き物地球紀行は子どもの頃大好きでよく見ていたテレビ番組。うちでは特に、弟がかじりつくようにみていて、私もつられた。おかげで、柳生さんの声は、すごく聞き馴染んだ声のような気がします。その声で「ゆるかな家族」の話を聞くと、なんだかジンとしてしまいます。)

柳生博さんがワインを飲んで気持ちよくお話されている間、息子さんで八ヶ岳倶楽部の代表取締役の宗助さんはあちこち動き回っておられました。木々を見て回ったり、ギャラリーの展示の配置を変えていたりと忙しそう。柳生博さんだけでなく、宗助さんや、スタッフさんや、お客さん、たくさんの人と生き物と植物が一緒に作っている世界観、ちょっとけっこうとても感動的でした。

という絵を描かせてもらいます。光栄です。雑誌「八ヶ岳DAYS」お楽しみに。 





20190720

「やわらかな森」 2019年の100日記,


八ヶ岳に来ました。明るく気持の良い森の中で6〜7時間ほど、過ごしました。お散歩しては立ち止まり、絵を描いたり、ワイン飲んだり。ゆったりと。雨が降ってきても、木々の下に居るとあまり濡れなくて、平気のへっちゃら。暗くなったので今日のスケッチは終わり。明日も朝から森のスケッチです。



朝の森は、鳥達の鳴き声が賑やか!八ヶ岳倶楽部の森をイメージしてブレンドされたというハーブティ「やわらかな森」をいただきながら、優雅にスケッチです。立派なイシガラミの巻きつく様を描いています。

自家製白パンとインゲン豆のスープでおなか温めたら、森の中へ散歩に出かけようかと思います



20190718

「伝統工芸の壁」 2019年の100日記,

伝統工芸師
草木染友禅の林部さん に 
草木染友禅 を習う 
2019.7.18.

わたし #makopenandpaper の絵で作った手ぬぐいを師匠に見てもらった。レトロメトロバックパッカーズの為の緑の手ぬぐい(ラウンジに人が集うようす)をたいそう気に入ってくれた。

「これだよ、真子ちゃん!真子ちゃんの描くこういうね、奥行きがあって広がりを感じさせる風景の中で、人が生き生きとしている絵。これはなかなかいいものだよ。なかなかないからね。何回も言っているけどね、完全な草木染友禅や伝統に、こだわりすぎなくていいんだよ。この細い線はなかなか草木では出せない。糸目にこだわりすぎなくていい。この線の地に草木をつかうとか、一部だけに草木の色を刺すとか…色々やりようはある。合わせたらいい。持っているものを生かさないと」

出会った時から何度も言ってもらっていること。建物や町や植物のおくゆきある空間に、人々。そこに草木の色を刺したもの、そんな友禅、そんな着物。きっと見たことないものになる…!おもしろいものになるよ、作ってみたら?そうやって師匠が色々構ってくれるようになった。

なかなか踏み出せないのは、私の心の中に自分で作ってしまった「伝統工芸の壁」。やっぱり憧れがあるのだ。伝統技術、草木染友禅に。やるからには、全て天然の材料を用い、伝統的な技法にのっとって作ってみたい。その、自分で上げすぎたハードルがあまりに高すぎて二の足を踏む。


伝統って言ったって、そこに絶対揺るがない正解があるわけでなく、革新を重ね変化しながら受け継がれたものだ。と、いうことももっとも。よく分かる。伝統工芸師
である林部さんも、そのお父様の時代の友禅の作り方を変えた人だ。分業制の工房から一人で全行程作るスタイルに、変えたから今も続いているとも言える。(細分化された職人技だと、1つの分野の職人さんがいなくなったらもう出来なくなってしまう。)さらにその上の代、また前の時代と遡ると技法も素材も違ってきて当然。

では私が求めている「伝統的な技術」とは何を指すんだろう。あやふやなものに確かな姿を期待して、強く憧れている。「天然のものだけで作ってみたい」の天然とは、果たして何のことを言うのか。自問自答をするも、答えがわからない。「こだわる」と言うと聞こえがいいが、「とらわれている」と言われてしまったら、立ち止まらざるを得ない。実際、とらわれ過ぎて、なかなか前へ一歩踏み出せないでいる。何故そんなに憧れるのか。自分が何につまづいて何故足踏みしているのか


これまでの間に師匠から教わったものだけでももう「できることは色々あるよ。真子ちゃん、おもしろいもの作ってみてよ」と言ってくれる。 ・

分業のひとつに図案を描く人がいる。構図を考え、実際に絵を描く人。その人の図案を別の何人もの職人達が生地に描きつけていた。絵を描く為の修行にずいぶん時間を費やす。「真子ちゃんは、もうすでに、描けるから」と言ってくれる。そんなそんな、まだまだだと謙虚になる気持でいっぱいだけど…でも、ちょっとずつ気づいていることもある。


友禅の展示などを見たときに、引っかかるようになってきている。「あれこの図のこの線、あとほんの少し伸ばしたらもっとずっとしまるのに」とか、この色の取り合わせ微妙に惜しい、とか。偉そうに上から目線になっちゃダメだと思いつつ、展示見ながら「自分だったらこうするのに!」がモゾモゾする。ただし、「絵」「線」としては意見できるけど、実際にその絵を布に綺麗に浮き上がらせる技術に関しては何も言えない。何の植物の色をどう刺したのか、工程が出来上がりから全然想像できない。だから、自分なんて全然ダメだ、と感じてしまう。一方で線に関しては、わたしわりと、扱えるようになっていてよっぽど負けてない気もしちゃったりする

遠くない将来、師匠が気に入ってくれている「人が生き生きとしている風景」で一枚着物を作ってみよう。とは思っている。どういう方法でたどり着くかは、まだ気持が定まらないけれど。

学生向け染色体験ワークショップの助手として、泊まり込みのお手伝い。自分の制作についても、色々考えさせられて、実り多い二泊三日でした。いくら感謝しても足りないです。感謝感謝感謝




藍の生葉(なまは)の色 2019年の100日記,





爽やかな青緑色は、藍の生葉(なまは)の色!新鮮な藍の葉が収穫できるこの時期だけ作ることができる色だそうです。季節の色。

藍の生葉染めワークショップ一日目。長野県上田市のとある中学校へ。草木染友禅の伝統工芸師、林部さんの助手として行って来ました。「友禅」の体験は短時間では難しいので今日は「染色」です。綿のハンカチを青緑に染めます。元気な中学生たち、真剣な眼差しで楽しそうに取り組んでいました。(選択制のワークショップらしく、興味ある子達が集まってくれました。)楽しそうに体験する場に一緒にいるのもいいもの!

二日連続、藍の生葉染め体験(ワークショップ)、二日目の今日は養護学校の生徒さん達と。摘みたての生の葉をチョキチョキ刻んでミキサーにかけた後、揉みしだいてぎゅーーと色を出していきます。さて、今回は絹のストール。絹の方が綿より色がしっかり鮮やかに出てくるそうです。布を液の中に漬け込み、揉み込めば揉みこむほど色がしっかり出ます。濃いの淡いの、模様もそれぞれ、生徒さん達の個性がでて、1人1人全然違うストールができました。楽しかったね!

伝統工芸師
草木染友禅の林部さん に 
草木染友禅 を習う 
2019.7.17 - 18

お手伝いしながら師匠の背中を見て学んでいくスタイル、です。

お手伝いといっても私にできることはわずか。車の運転を担当して、荷下ろし、運び込み、学生に資料や道具を配ったり…雑用をちょこっと手伝いながら横目で師匠の動きを見ています。ちょっとした塩梅、どれくらい葉を揉みだしたらいいのかとか、空気にどれだけさらしているのかとか、師匠が「よし」って言った時の液の色をよくよく見て自分でもちょこっと触っています。本を読んでもよくわからないこと…いい感じの感じを、なんとなく掴めないだろうか。という挑戦。