20190730

車探し 2019年の100日記,



私が古い車に興味を持つようになったのは、夫の影響が大きいと思う。とても面白そうな本を見つけてくれました。

著者は、古場田良郎さん。日産自動車で量産車&限定車のデザインを手がけたデザイナー。読んでいると、車のデザインにとどまらず「日産の海外向け統一マーク」などCIデザインにも、広報にもガッツリ関わっているらしい(コンセプトや開発過程を詳しく知らない広報部だけでは対応できず…とある)。すごいな

つい先日、中古車屋さんで、「日産の古い車っておもしろいねー」って話をしたその二日後に日産のデザイナーによる開発物語の本。スピーディにタイムリーに良い本スッと出てくる!(夫は、まほうつかいかドラえもんかもしれない。)

面白くて夢中で読んでいる火曜の朝5時。
初期スケッチやクレイモデルのかたち追いかけるの、たのしい!企画の段階のコンセプトの詰めていき方、軸の選び方も大変興味深い。外部のアパレルデザイナーとも組んでみるなどデザインチーム編成も攻めていて面白い。面白い会社だったんだなぁ!




こちら、中古車屋さんで出会った可愛いコ!「何コレはじめて見たよこのカタチ!気になるー」とワクワクして眺めてたけど、お店の人には「オススメできません。日常使いの一台には向いてません。」とキッパリ反対(?)されました。台数がほとんどないので、故障したり何かあったときに、部品どりに使える車を探すのも難しいそうだ。私が気になるなぁと思う車達は、乗りこなすのに難しく、修理が大変そうなのが多いみたい。このこは日産。エスカルゴという名らしいです。エスカルゴみた数日後、夫が上記の本を差し出してくれたのです。

こちらは、VOLVO (アルファベットの並びもいい)

赤いボルボ。実際に乗っている方とお話しできる機会がありました。いい車だろぅと愛車を語る時のいい笑顔!大好きでしょうがない車と時を重ねてくっていうことは、とても幸せなことだろうなぁと、思ったのでした。

ボルボは、何の前情報も知識もない状態で、車屋さん巡りをはじめた初期のころ出会った車。カクカク感と平べったさがたまらない。いつか試しに運転してみたい…。

気になる車いろいろ…それぞれ10年間乗った時にかかる合計費用の概算を夫が出してくれました。車本体のお金、のほか、税金、ガソリン代、保険料、車検にかかりそうな費用(古い車だと色々修理が必要になって高くなる場合が多そう…)それらを足したもの。数字になってズラリと並んだらなんだかクラッとしてきた。本体の価格だけでなく、維持するだけでこんなに費用がかかるものなのね!!!!車を持つって大変なことなんだなぁ…。車持ってる人すごいや。自分一人で車一台持とうと思ったら、コレだけの金額を今までにプラスして余分に稼ぎ出さなきゃいけないのか…。くらくら。

それにしても、色々な車で比較できる分かりやすい表は見やすい。さすがだなぁ、ありがたいことだ…とピラピラページをめくり自動車の名前と費用を眺めていると、一番最後の項目はなんと「自転車」!?

自転車:10年乗った時にかかるガソリン代合計0円!自動車税も自動車じゃないから0円!!!
た、たしかに…! ユーモアあふれる資料をありがとう。

20190727

ミラノの水差し 2019年の100日記,

まつもと古市にて。



ancora uno(Milano,Italy)さんで見つけたガラスの水差し(お酒をいれるもの)とコップのセット。手に取ってみると、ガラスのニュアンスがとても魅力的だ。こっくりとしていて、それでいてシュッとしている(説明が難しい)。手吹きガラス?黄色がかったグリーンという色も自分好み。アミアミの存在感がなかなか強く、それ故のクセはあるけれど、ツノハウスの黄味煉瓦の壁には、これくらい主張のあるものがいい。白黒モノトーンの網というのも「私たちの思い出のスリランカ」的で良い。うち食卓に馴染んでる様子が眼に浮かぶ!いい!

久しぶりに日本に帰ってきたコージーとマルチェラの手から買えたのもとても嬉しい。おかえり!

ということで、ツノハウスに連れて帰った。 まつもと古市 で出会ったガラス食器。イタリア、ミラノから、ようこそ岐阜のツノハウスへ 

まつもと古市、とは、長野県松本市 で毎月1度開催している市です。私は、ほぼ毎回会場にいて、その日その場に集まった人や物などをスケッチで記録しています。



20190725

私、失敗しないので。(間違えたら、なおしたらいい、という話) 2019年の100日記,


 
「下がきなしで直接ペンで描くんですか!?失敗することってないんですか?」と、聞かれました。「そりゃ失敗することもありますよ。失敗しないなんて、そんなことはないですよぉー。」と、私、即答。そんなそんな、間違えない人なんているんだろうか、そんな完璧な人いないでしょう、(テレビドラマの中に1人、失敗しない人を知っているけど)、自分は全然そんな、パーフェクト人間ではないし。

「じゃぁ失敗したらどうするんですか?」続けての質問…「失敗したら…?」

絵を描いていて失敗したら
どうするのか?

の質問に答えることができず。ハテ。となってしまった。

失敗って、なんだ…?


その質問のあと12日後に、「失敗」について友人と話しをする機会があった。話をする中で『プロジェクト単位として、結果に繋がらない、という意味での失敗は色々思い出せるけど、絵としての失敗、がなかなか思い出せない。』ということに気がつかされた。文字を書き間違えることはあるけど、それだって直せばいいし、特に失敗ではない。

友人と話を重ねる中で。
ようやく1つ「絵で痛烈に失敗した」と感じた出来事を思い出した。(思い出してホッとした)。コラボして絵を描いたその一回、うまく噛み合わなかったその一回。

失敗しないっていうと、すごく不遜な嫌な奴に聞こえるから、そんな風には思われたくないから「失敗することありますよー」って答えたものの。自分一人で描いた絵で「失敗したなぁ」って思った経験ないかもしれない。

失敗って何だ?

本気でキョトンとしている。



八ヶ岳でのスケッチを見返していたら、間違えた跡を発見した。木の枝の折り曲げ方を間違えて、おっといけないと描き直した様子。コッチの枝ね、という方に水彩絵の具を落としている。この絵は「失敗」なんだろうか?いやそんなことない。後で見返して絵の参考にする資料として、八ヶ岳の雑木林の様子をメモするという目的は果たしている。それどころか、このラフスケッチなかなか気に入って入る。このまま床の間を飾ることもできるなぁ、なんて思っている。


この絵を見ながら、数日前の質問にようやく答えられる「間違えたらどうするのか?というと。間違えたら、なおしたらいいんじゃないかな?」だ。


今回のスケッチでいえば、メモだから、間違えたって平気だ。どっちが間違いで、どっちが正解かが分かるようになっていればそれでいい。もしこれが人前でのライブドローイングだったら?その時は、間違えなかったことにする。そのままのラインで成立させるように仕上げるのみ。でもそもそも、人前で絵を描く時点で集中力が高まっているからあんまり間違えないんだけど(ライブが好きだ)

「失敗って自分が思ったところで手を離したら失敗だけど、そのあとリカバリーできたら失敗ではなくなるんじゃないかな。」と質問してくれた人に答えたい。可能ならまた新しい紙に描き直したっていい。やり直せばいい、という意味で、失敗ってたぶん、ほとんどないのだ。どうしようもなく失敗で終わることも時にはあるけど、さ。不遜だろうか。

20190724

森ネコと一緒に朝ごはん 2019年の100日記,

仏師先生(ほとけ様の像をつくる人)のお宅で目覚めた、八ヶ岳の朝。森ネコと一緒に朝ごはん。音風景が大変心地よかったです。





夫が慕っているご夫婦のお宅「もののけハウス」を、2人一緒に訪ねました。何度も話に聞いていた方、お会いできることをすごく楽しみにしていました。

昨晩はすごいご馳走でした。テーブルに次々と並ぶのは、ご夫婦の手料理です。色鮮やかな、生春巻きのためのタレ2種との相性が良い。タレの作りかた、教えてもらいたいくらい。器もおもしろい。トルコで買ったというBBQ串に大興奮。取り皿は奥さまの手づくり。アンチョビの効いたサラダ。もっちりジューシーなモッツァレラチーズ。どれもすごく美味しい。ご夫婦揃ってお料理好きのお料理上手!道具も含めて食事の準備をすごく楽しんでいて、ゴハンの時間を大切にしていることが伝わってきました。
テーブルにはアナベル?紫陽花?小さく細かなガクのこんもりとしたお花がいけられていて、それが嬉しくてテンションが上がってしまいます。(お宅到着までの八ヶ岳ドライブ中、道端に咲く白い花たちの存在感がすごくて、いいなぁ好きだなぁいいなぁっていちいち声に出していたくらい!)
美味しかったです。ごちそうさまでした。





不思議な場所へと案内してくださいました。

20190723

柳生博さんと、八ヶ岳倶楽部 2019年の100日記,

柳生博さんのご相伴にあずかりました。ありがたくワインを一献(二献、三献…!)おつまみに、ニホンミツバチの蜂蜜ラスク。「このニホンミツバチはねぇ、八ヶ岳倶楽部の宝です。本当に、可愛らしい。西洋ミツバチよりも少し身体が小さくてね…」柳生さん自らハシゴを登ってミツバチの巣箱をのぞいて、ニコニコとハチを見つめていたり。心から愛おしそうに嬉しそうに何度も「かわいいだろう」とおっしゃるのを聞いていたら、私もだんだん、ブンブン飛んでるハチが可愛く思えてきました。

バランスのとれた良い環境にしか暮らさないらしいニホンミツバチ。初めて八ヶ岳倶楽部の雑木林に来てくれた時は、「本当に嬉しかったなぁ!」その日はご家族で乾杯したそう。「あれは嬉しかったねぇ。いい森になっているよとミツバチに認められたようなね、そんな気持ちになったよ。」

柳生さんご家族とその仲間たちが手入れしている雑木林、もともとは鬱蒼とした針葉樹林、(林業のために人が1種類の木だけを植えた森)。過密に植えられたまま放置されていたそのあたり一帯は真っ暗で、とても静かな森だったらしい。「暗く静かな森」を「生き物がいっぱいの明るく賑やかな森にしたい」と40年以上。

木を切り、新たな木を植え、又は新たな木が生えてくるのを待ち、枝を落とし林床に光を入れて…。木漏れ日が届けば山野草が根付き、花が咲く。多様な植物が生あることで、多様な生き物がやってくる。小鳥がさえずり、ニホンミツバチもやってきた。私が訪れた雑木林は、小鳥の鳴き声賑やかで、ヤマアジサイの花や山野草の花咲く色鮮やかな明るい場所だった。森の話を聞いて森を歩くとちょっと感動しちゃいます。つまりね、生き物地球紀行だよ。

柳生博さんは、俳優さんで、クイズ番組の司会者であったり(100万円クイズハンター)、「生きもの地球紀行」のナレーションを担当していた方。つまり芸能人なのだけど、一般人な私にも気さくにお喋りしてくれました。でもそれは、私にだけ特別なわけではなくて。八ヶ岳倶楽部で働く若いこにも、声かけ一緒に飲んだりお喋りしたりするそう。パパさん、と呼ばれて慕われていた。柳生さんは、倶楽部に出入りする作家さんや音楽家さんも、お客さん達も、みんなに声をかけている。ここに出入りするみんなが、「ゆるやかな、大きな家族」なんだそうだ。ニホンミツバチも、小鳥も含めて。

(生き物地球紀行は子どもの頃大好きでよく見ていたテレビ番組。うちでは特に、弟がかじりつくようにみていて、私もつられた。おかげで、柳生さんの声は、すごく聞き馴染んだ声のような気がします。その声で「ゆるかな家族」の話を聞くと、なんだかジンとしてしまいます。)

柳生博さんがワインを飲んで気持ちよくお話されている間、息子さんで八ヶ岳倶楽部の代表取締役の宗助さんはあちこち動き回っておられました。木々を見て回ったり、ギャラリーの展示の配置を変えていたりと忙しそう。柳生博さんだけでなく、宗助さんや、スタッフさんや、お客さん、たくさんの人と生き物と植物が一緒に作っている世界観、ちょっとけっこうとても感動的でした。

という絵を描かせてもらいます。光栄です。雑誌「八ヶ岳DAYS」お楽しみに。 





20190720

「やわらかな森」 2019年の100日記,


八ヶ岳に来ました。明るく気持の良い森の中で6〜7時間ほど、過ごしました。お散歩しては立ち止まり、絵を描いたり、ワイン飲んだり。ゆったりと。雨が降ってきても、木々の下に居るとあまり濡れなくて、平気のへっちゃら。暗くなったので今日のスケッチは終わり。明日も朝から森のスケッチです。



朝の森は、鳥達の鳴き声が賑やか!八ヶ岳倶楽部の森をイメージしてブレンドされたというハーブティ「やわらかな森」をいただきながら、優雅にスケッチです。立派なイシガラミの巻きつく様を描いています。

自家製白パンとインゲン豆のスープでおなか温めたら、森の中へ散歩に出かけようかと思います



20190719

森の狐 2019年の100日記,

私以外の宿泊者のいないペンションの、広い食堂のすみで一人の夕飯。なんだかシュール。さすがにちょっとさみしい。窓の外は森。

森で狐と思われる動物に出会った。柴犬よりひとまわり大きく、身体つきはシャープ、お顔がシュッとしていた。大きな目がこちらをジッと見ていた。私もついジッと見てしまった。


桃のカッペリーニと島崎藤村 2019年の100日記,

島崎藤村が足掛け7年ほどを過ごした城下町小諸。私塾の講師として小諸に赴任、結婚し、子供ができた”小諸時代“の間に、藤村は文学者になると決意したそうです。「もっと自分を新鮮に、そして簡素にすることはないか」と自らに問うて。

島崎藤村が通った温泉、中棚荘へ一泊。本当は佐久平駅付近のビジネスホテルに泊まる予定があいにく三軒とも満室で、検索範囲を広げてみたところ、電車で二駅ほど離れた小諸に宿を見つけたのでした。ビジネスホテルと同じくらいの値段で、こんなに雰囲気のある温泉旅館に泊まれるなんて!ラッキーです。これからも、シュチョーの際は目的地から少しだけ離れた場所も探してみるようにしよう、と思いました。

夜も朝も露天風呂に浸かりのびのび、ずいぶんリフレッシュ。季節の掛け軸に生花が飾られたお部屋。宿にはもちろん島崎藤村の本がたくさん。読書も楽しめて、なかなか贅沢な一泊でした。

でも温泉宿は一人で楽しむのはもったいない気も…今度は夫と二人で来よう。





さて、小諸では、友人との嬉しい再会がありました。マコペンお仕事ツアーの合間に、ちょこっとだけ寄り道お喋り。しばらくぶりの友人の笑顔を見たら、ほっとして、ちょっと泣けちゃいそうだった。

二人ともすごくタイミング良くて。それぞれタイトなスケジュールの中で奇跡的に会うことができました。運がいい。


で、桃を二人でいただいたんです。




桃のカッペリーニに、桃のパイ!

じゅくじゅわっっと甘い桃果汁が口の中に広がり、とろけます。桃果肉と、塩とハーブとトマトと合わせると全く新しい味が生まれるのね!感動のひと皿でした。そしてびっくりする盛り付け!何かすっごい綺麗なの出てきたよー!って大興奮です。ケーキかと思ったけどパスタです。カッペリーニ(細いパスタ)と一緒に桃食べたのはじめて!デザートもたっぷり桃でまた大興奮。注文してから焼き上げてくれるパイの、ザクザク感がたまらなくて。終始2人で、静かに盛り上がっていました。

すごくしあわせな夜でした。しあわせすぎて、じゃーね、またね、元気でね、バイバイした後ちょっと涙ぐんでしまいました。(結局泣いた。)

いい夜。おしあわせに!

20190718

「伝統工芸の壁」 2019年の100日記,

伝統工芸師
草木染友禅の林部さん に 
草木染友禅 を習う 
2019.7.18.

わたし #makopenandpaper の絵で作った手ぬぐいを師匠に見てもらった。レトロメトロバックパッカーズの為の緑の手ぬぐい(ラウンジに人が集うようす)をたいそう気に入ってくれた。

「これだよ、真子ちゃん!真子ちゃんの描くこういうね、奥行きがあって広がりを感じさせる風景の中で、人が生き生きとしている絵。これはなかなかいいものだよ。なかなかないからね。何回も言っているけどね、完全な草木染友禅や伝統に、こだわりすぎなくていいんだよ。この細い線はなかなか草木では出せない。糸目にこだわりすぎなくていい。この線の地に草木をつかうとか、一部だけに草木の色を刺すとか…色々やりようはある。合わせたらいい。持っているものを生かさないと」

出会った時から何度も言ってもらっていること。建物や町や植物のおくゆきある空間に、人々。そこに草木の色を刺したもの、そんな友禅、そんな着物。きっと見たことないものになる…!おもしろいものになるよ、作ってみたら?そうやって師匠が色々構ってくれるようになった。

なかなか踏み出せないのは、私の心の中に自分で作ってしまった「伝統工芸の壁」。やっぱり憧れがあるのだ。伝統技術、草木染友禅に。やるからには、全て天然の材料を用い、伝統的な技法にのっとって作ってみたい。その、自分で上げすぎたハードルがあまりに高すぎて二の足を踏む。


伝統って言ったって、そこに絶対揺るがない正解があるわけでなく、革新を重ね変化しながら受け継がれたものだ。と、いうことももっとも。よく分かる。伝統工芸師
である林部さんも、そのお父様の時代の友禅の作り方を変えた人だ。分業制の工房から一人で全行程作るスタイルに、変えたから今も続いているとも言える。(細分化された職人技だと、1つの分野の職人さんがいなくなったらもう出来なくなってしまう。)さらにその上の代、また前の時代と遡ると技法も素材も違ってきて当然。

では私が求めている「伝統的な技術」とは何を指すんだろう。あやふやなものに確かな姿を期待して、強く憧れている。「天然のものだけで作ってみたい」の天然とは、果たして何のことを言うのか。自問自答をするも、答えがわからない。「こだわる」と言うと聞こえがいいが、「とらわれている」と言われてしまったら、立ち止まらざるを得ない。実際、とらわれ過ぎて、なかなか前へ一歩踏み出せないでいる。何故そんなに憧れるのか。自分が何につまづいて何故足踏みしているのか


これまでの間に師匠から教わったものだけでももう「できることは色々あるよ。真子ちゃん、おもしろいもの作ってみてよ」と言ってくれる。 ・

分業のひとつに図案を描く人がいる。構図を考え、実際に絵を描く人。その人の図案を別の何人もの職人達が生地に描きつけていた。絵を描く為の修行にずいぶん時間を費やす。「真子ちゃんは、もうすでに、描けるから」と言ってくれる。そんなそんな、まだまだだと謙虚になる気持でいっぱいだけど…でも、ちょっとずつ気づいていることもある。


友禅の展示などを見たときに、引っかかるようになってきている。「あれこの図のこの線、あとほんの少し伸ばしたらもっとずっとしまるのに」とか、この色の取り合わせ微妙に惜しい、とか。偉そうに上から目線になっちゃダメだと思いつつ、展示見ながら「自分だったらこうするのに!」がモゾモゾする。ただし、「絵」「線」としては意見できるけど、実際にその絵を布に綺麗に浮き上がらせる技術に関しては何も言えない。何の植物の色をどう刺したのか、工程が出来上がりから全然想像できない。だから、自分なんて全然ダメだ、と感じてしまう。一方で線に関しては、わたしわりと、扱えるようになっていてよっぽど負けてない気もしちゃったりする

遠くない将来、師匠が気に入ってくれている「人が生き生きとしている風景」で一枚着物を作ってみよう。とは思っている。どういう方法でたどり着くかは、まだ気持が定まらないけれど。

学生向け染色体験ワークショップの助手として、泊まり込みのお手伝い。自分の制作についても、色々考えさせられて、実り多い二泊三日でした。いくら感謝しても足りないです。感謝感謝感謝




藍の生葉(なまは)の色 2019年の100日記,





爽やかな青緑色は、藍の生葉(なまは)の色!新鮮な藍の葉が収穫できるこの時期だけ作ることができる色だそうです。季節の色。

藍の生葉染めワークショップ一日目。長野県上田市のとある中学校へ。草木染友禅の伝統工芸師、林部さんの助手として行って来ました。「友禅」の体験は短時間では難しいので今日は「染色」です。綿のハンカチを青緑に染めます。元気な中学生たち、真剣な眼差しで楽しそうに取り組んでいました。(選択制のワークショップらしく、興味ある子達が集まってくれました。)楽しそうに体験する場に一緒にいるのもいいもの!

二日連続、藍の生葉染め体験(ワークショップ)、二日目の今日は養護学校の生徒さん達と。摘みたての生の葉をチョキチョキ刻んでミキサーにかけた後、揉みしだいてぎゅーーと色を出していきます。さて、今回は絹のストール。絹の方が綿より色がしっかり鮮やかに出てくるそうです。布を液の中に漬け込み、揉み込めば揉みこむほど色がしっかり出ます。濃いの淡いの、模様もそれぞれ、生徒さん達の個性がでて、1人1人全然違うストールができました。楽しかったね!

伝統工芸師
草木染友禅の林部さん に 
草木染友禅 を習う 
2019.7.17 - 18

お手伝いしながら師匠の背中を見て学んでいくスタイル、です。

お手伝いといっても私にできることはわずか。車の運転を担当して、荷下ろし、運び込み、学生に資料や道具を配ったり…雑用をちょこっと手伝いながら横目で師匠の動きを見ています。ちょっとした塩梅、どれくらい葉を揉みだしたらいいのかとか、空気にどれだけさらしているのかとか、師匠が「よし」って言った時の液の色をよくよく見て自分でもちょこっと触っています。本を読んでもよくわからないこと…いい感じの感じを、なんとなく掴めないだろうか。という挑戦。

20190717

お師匠さん宅の餃子 2019年の100日記,

師匠さん宅に泊まり込みでお手伝い中。お手伝いのはずが、おもてなしされているようで恐縮、感激。師匠の奥さまお料理上手で、夜も朝もごはんが美味しくてしあわせです。お庭の畑で収穫したての野菜をたーーーぷっり、しんなりさせてお肉と一緒に包み込んだ餃子の美味しいことといったら!前の日はヤゲンの唐揚げにナスの素揚げ、もずく、たたききゅうりと炊き合わせごはん。染色の勉強だけでなく、お料理も勉強になります。美味しい美味しいとパクパク食べたらすぐ眠くなり、食卓で舟を漕ぎそうになって…わたし小さな子供のよう!

昨夜8時には強烈な眠気に襲われ、9時あたりにはたぶん眠っちゃったんだろうと思われます。連日ギュギュうに予定を詰め込みすぎてちょっと疲れが溜まっていたのかもしれません。こんこんと眠り続け、ハと気がついた今時計は午前3時30分。あぁよく寝た!と気分スッキリ。目が覚えています。まるでお年寄りのタイムスケジュール!

お年寄りだか子供だか…身体の要求に素直に従っております。(笑)よく食べよく寝たからか、身体がすごく楽になっています。食と睡眠はだいじ!明日は(今日は)またワークショップ!

日記

20190716

旅するアトリエ、初開催 2019年の100日記,

松本駅近くにて待ち合わせ。「名刺」案最終チェックをしてもらい、データ納品と、原画のお渡し。喜んでもらえて安息。ホッとひと息。その後、ノートパソコンをひらいてザザッとひと仕事。

今回の松本滞在(4泊)では、朝から晩までフル稼動していたなぁと、満足、なんだかちょっとクタクタ気味。絵を書いたり文章書いたり、徒歩移動でよく歩いたり、打ち上げでうだうだと夜遅くまで起きてたり(!?)翌朝は早起きして朝の打ち合わせに備えたり!その上、ペットと仲良くするの苦手な私(野生動物が野生のまま生きている側にいるのは好きだけど、じゃれるペットが苦手)が、初めてネコと遊んだりしました。すり寄って来てくれたのを、ちょっと嬉しく感じたりして

よく動き回った自分へのご褒美に、美味しいものと、少しの読者タイムを。加藤文元さんの「数学する精神」。おもしろい。さて、数学の頭で、読者しながら電車移動です。




【“MAKO.pen&paper の 旅するアトリエ “ 
in まつもと 山山食堂】
7/13(土)9:00〜17:00 
7/15(日)9:00〜17:00
会場:松本市大手5-4-25 List 山山食堂

旅するアトリエ、初開催でした。 
一日目の旅するアトリエでは、とても良い出会いに恵まれました。初めて山山食堂にやってきてお食事を楽しんでいたお客さん、私ももちろん初対面。初めてなのに、私の絵を気に入ってくれて、その場で名刺制作ご依頼いただきました。嬉しい!

二日目は空想スケッチ史上最年少。3歳のコータロー君の夢は、紅い飛行機で空を飛ぶこと!弟のケンケンも後ろに乗っけてあげてね!


10こくらい年上の人と、10こくらい年下の人と。 2019年の100日記,



空想スケッチ。リョウ君の夢、叶いますように!応援してる!がんばれ!という応援スケッチです。

心地よい時間の流れる空間で髪を切ってくれるそうだ。薪ストーブ/暖炉のあるログハウス、三角屋根、町から車で10分15分くらい、町を見下ろす高台、アルプスが見えて…BGMは小鳥の鳴き声、ちょっとコーヒー飲んだり、そこで少し自分の仕事したりする人がいてもいい、人が集う庭もある。同じ空間をいいなぁと思う人が、ゆったり気持ちよく過ごす場所。森の木漏れ日がゆれる、そんな物件探しています。物件情報あれば是非教えてくださいね

まつもと古市終了後の交流会にて、お喋り。近所のセレクトショップオーナーのアニキのお仕事話は面白くベンキョーになりますし、共感できることもたくさん。そうなりたいなぁ、という憧れ部分もあり。これから自分の美容室をもとうと意気込むリョウ君の夢の話にも頷くとこがたくさん。私もそういう空間すきだ!とかね。

10こくらい年上の人と、10こくらい年下の人と。いろんな年代の人がいるけど、年代こえて共感できることもある。先輩からは、事業主としての知恵を、年下からはパッションを受け取りました。いい環境。年上と年下、酔っ払ってるとこ写真撮影にご協力下さり、サンキューです!みんなリラックスして、ホロ酔い+イベント終了後の疲労感=ふわーっとまったり。最後には眠くなりながら腕相撲大会(よく見る風景!?) 。

古いものと古いものを愛する人が集う市。「まつもと古市」交流会も含めて最高です。新たな出店者、ニューメンバーも歓迎、徐々にだけど確実に広がってる古市ネットワーク。何より毎回、市に絵描き(私)を呼んでくれてるって、なかなかすごい市だと思います!来月は53回目。また私、来て絵を描きますよ!空想スケッチも、ぜひおためしくだだい。

20190712

選挙権 2019年の100日記,

ひとあしお先に。参議院議員選挙の期日前投票してきましたよ。

過去には、お金持ちの男の人しか投票できない時代もあった。選挙すらなかった時代もある。殺し合いを制した者が権力者として君臨し、彼らの決めたことに従わねばならなかった時代だってあるようだ。おそろしいこと。歴史を振り返ると、「平等に誰でも意思表示ができる」今の有り難さが身に染みる。この仕組みを整える為に力を尽くして来てくれた、過去の偉人達に頭が下がる。

理不尽な世の中を少しでも良い方向に変えようと奮闘してくれた、過去の人々への敬意を込めて。せっかく勝ち取って下さった権利、行使させていただきます。

お金持ちの男の人だけが国の方針決められるなんて、そんな時代に戻りたくない。あなたも、ぜひ。

20190702

本づくりをはじめました 2019年の100日記,

とても嬉しくて、待ちに待って迎えた夕食。ツノハウスへようこそ。


献立メモ
ツノ菜園のプチトマトと水菜のサラダ、
同じくツノ菜園の枝豆
ナスとアボカドと大豆の和えたの
粉ふき芋(父の育てたジャガイモ)に
自家製マヨネーズ
カオマンガイ(玄米。鶏肉炊き合わせごはん。)
カオマンガイのトッピング色々。(玉ねぎも父作。)
摘みたてミント入り梅酒ソーダまたはジンジャーエール
むぎちゃ


前々日に鶏肉を塩麹に漬けるところからはじまり、直前で新鮮なハーブや野菜を摘み取り(一緒に手伝ってもらった)、刻んだり和えたりいろいろして食卓に並べるまで。とても嬉しい気持ちと、少しの緊張感(!?)を持ってのお出迎え準備も、楽しかっった。


「本」が好きで、好きで、だから本を作りたくて、頼りになる友人2人に相談したのでした。はるばる来てくれてありがとう。



最近本を作っています, 
「本を作ってから読み手に届けるまで, from making a book to letting people read it, 」記録

蕎麦屋の前菜 2019年の100日記,


筆を動かして、透明水彩絵の具滲ませつつ、打合せ。

愛知県豊田市の「手打ち蕎麦 くくり」に来ています。

「くくり」オープン(2013年)前の数日間、内装工事現場に泊まりこんで作業させてもらった懐かしい思い出が蘇ります。当時、私はタスマニアから帰国して数ヶ月経ったところ、わりと時間に余裕がありました。大学の同級生だった東野くんが「くくり」内装工事に携わっているというので、その様子を見にやって来たのです。《内装工事のお手伝い→ドアに絵を描かせてもらう→メニューの絵を描く》とポンポンポーーンとお店づくりに関わらせてもらいました。思い返してみると、お店づくりに関わったのは「くくり」が初めての経験でした。

オープンから6年経ち、益々素敵になっているお店に足を踏み入れ、ジーーン。ランチ時間の終わりがけにお邪魔したのですが、お店の空間と人と食べ物が全部スッと馴染んでいて、お客さんが寛いでいる、いい雰囲気でした。

今回は、2019年9月に豊田で開催されるラグビーのW杯を前に英語メニューを用意したいとのこと。お声かけ下さり、ありがとうございます。思い出してくれて嬉しいです。どんな風に仕上げようかしら…ワクワクです